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岩波新書
満鉄

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  • サイズ 新書判/ページ数 228,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004201786
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0221

出版社内容情報

日露戦争後,ロシアから鉄道利権を引きついで設立された満鉄は,鉄道業を中心にさまざまな関連事業を一手に掌握して,中国東北部に一大王国を築き上げた.特急あじあに象徴されるように,「王道楽土」の夢をかきたてながら,一貫して日本の対中国侵略の拠点となった満鉄.この巨大企業の実態と,創立から解体までのドラマを描く.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

22
今、船戸与一さんの満州国演義を読んでいる関係で岩波新書から引っ張り出して読んでみました。小説に比べかなり客観的に書かれていますが、当時の日本政府の対応や満州国に絡む満鉄の利権などがかかれていて、満鉄自体を分析したい人は草柳大蔵さんの「満鉄調査部」のほうがいいかもしれません。2014/06/30

Francis

13
南満州鉄道、いわゆる満鉄の通史。政党や軍部の介入についても触れており、満州国と満鉄解体後、満鉄がどうなったかについて触れているのが興味深い。戦後の国鉄の特急の名前「のぞみ」「ひかり」「はと」が戦前朝鮮半島から中国東北部へ連絡する急行の名前であったことが分かるのも面白いところ。2016/12/28

K.H.

6
「満鉄」という言葉には、大陸への浪漫を掻き立てるものがある。だけどその概略さえわたしは知らなかった。日露戦争中に占領地の線路をロシアの広軌から日本の機関車を使えるよう狭軌に置き換え、戦後に今度は標準軌に変更などと聞くと、ご苦労さんと言いたくなる。企業としての満鉄はまた、関東の開発主体でもあり、大機関投資家でもあり、政党利権の対象でもあった。本書を読んでいると、政党(特に政友会)と関東軍に振り回される満鉄を応援したくなるが、著者自身も認めているとおり、現地の人にとっての満鉄が描かれていないからかもしれない。2021/11/09

風鈴

3
中国の地理全くわからん上に、かなも振ってくれないし地図少ないので、結構つらかった・・・。満鉄がいかに政治的思惑で出来上がったかが大半で、走り出してからのことが半分以下。期待していた内容とは違ったけど、こういった背景を踏まえた上で、この時代からつばめやらはとが走ってたんだな・・・ってのは、感慨深かった2018/08/31

wei xian tiang

3
昭和十年北満鉄路買収時、ソ連鉄道当局は機関車や設備を引渡しまで見事に整備し、磨き上げて満州側に引き継いで満鉄社員を感動させたという。誇り高き鉄道労働者の矜持と列車への愛情を見る思いである。その十年後に火事場泥棒に入って何もかも強奪し婦女暴行殺人の限りを尽くしていった露助の群と同じ人種とは思えないほど。2015/01/29

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