出版社内容情報
日本は精神病者に冷たい国である.治療より治安を優先し,患者を病院に閉じこめることばかりに熱心だ.宇都宮病院の悲劇もそこから生まれた.いち早く完全開放病棟を実現した病院長が,自らの実践の跡を振り返りながら,精神病院の縮小・廃止にむかう欧米の動向を紹介し,日本の精神医療の矛盾と進むべき道を怒りと情熱をこめて語る.
内容説明
日本は精神病者に冷たい国である。治療より治安を優先し、患者を病院に閉じこめることばかりに熱心だ。宇都宮病院の悲劇もそこから生まれた。いち早く完全開放病棟を実現した病院長が、自らの実践の跡を振り返りながら、精神病院の縮小・廃止にむかう欧米の動向を紹介し、日本の精神医療の矛盾と進むべき道を怒りと情熱をこめて語る。
目次
序の章 かつて町に住んでいた彼ら
1 精神病院のなかで(ひどい精神病院;乱立する精神病院;精神病院の仕組み;腐敗した精神病院;開放への試み;揺れ動く精神医療界;精神病院医療の限界)
中の章 町から拒否される彼ら
2 「地域化」へむかって(病院廃絶にむかうイタリア;「地域化」にむかう欧米;精神病院の内なる壁;立ち上る家族;精神保険法と現況;精神病院の外なる壁)
終りの章 再び町に住んだ彼ら
著者等紹介
石川信義[イシカワノブヨシ]
1930年、群馬県に生まれる。1953年、東京大学経済学部卒業。1962年、東京大学医学部卒業。1961年には第5次南極観測隊に、また1966年には東大山岳部カラコルム遠征隊に登攀隊長として参加。医学部卒業後、東大病院神経科、都立松沢病院を経て、1968年、群馬県太田市に三枚橋病院を創設。現在、医療法人赤城会三枚橋病院理事長兼院長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こばまり
優希
mana
ステビア
koheinet608