岩波新書<br> 体験ルポ 世界の高齢者福祉

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岩波新書
体験ルポ 世界の高齢者福祉

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  • サイズ 新書判/ページ数 226p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784004301868
  • NDC分類 369.26
  • Cコード C0229

出版社内容情報

日本ほど老人を冷遇している国はない.「寝たきり老人」の激増は,やはり“人災”なのだ.――日本各地の老人ホームでヘルパーの体験を重ね,英,米,スウェーデン,デンマーク,シンガポール等の高齢者施設に住み込んだ二九歳の著者は,こうした思いを深めていく.若い感性とあたたかい眼差しがあふれる,さわやかな体験報告.

内容説明

日本ほど老人を冷遇している国はない。「寝たきり老人」の激増は、やはり“人災”なのだ。―日本各地の老人ホームでヘルパーの体験を重ね、英、米、スウェーデン、デンマーク、シンガポール等の高齢者施設に住み込んだ二九歳の著者は、こうした思いを深めていく。若い感性とあたたかい眼差しがあふれる、さわやかな体験報告。

目次

1 日本の現状―老人ホームの実習日記から
2 世界の高齢者は、いま(ボランティアが盛んな「元」福祉国家―イギリス;「寝かせきり」老人のいない国―デンマーク;普通の暮らしができること―スウェーデン;シルバービジネスの光と影―アメリカ;アジア型福祉―シンガポール)
3 「寝たきり」の少ない社会、「生活大国」とは
4 再び日本は、いま―老人病院実習日記より
5 脱「寝たきり大国」のために―「高齢者福祉」から「高齢者サービス」へ

著者等紹介

山井和則[ヤマノイカズノリ]
1962年大阪府に生まれる。1986年京都大学工学部工業化学科修士課程修了。1986‐91年財団法人・松下政経塾で、高齢者福祉などを研究。1989年に、8か月にわたりイギリス、アメリカ、シンガポール、デンマーク、スウェーデンの老人ホームで実習などをしてまわる。京都ボランティア協会職員を経て、91年からスウェーデンに留学。ルンド大学社会福祉学部研究科などで学び、93年に帰国。現在、(有)やまのい高齢社会研究所研究員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Miki Shimizu

1
1991年の本。古いな。でも、内容はとてもよかった。日本ではお年寄りを寝かせきりにしてる、外国ではどうしてるのか?と体当たり実習の旅に出る著者。教育を社会でするのは親に任せると貧しい家も教育熱心な家も色々あって不公平になるから。それよ!今親ガチャとか言ってるけど、社会で引き受けたらええねん…と思ったり。長年生きてきて、最後にもう一度早く死にたいとか思いたくないなー。もっと介護にお金をかける国になってほしい。2022/08/28

Asami Yoshikawa

0
ちょっと昔の話ではあるけれど、各国でどのように高齢者に対応しているかがよくわかる。北欧、ヨーロッパはさすがだなあと思う反面、日本に合った福祉対策をしていかねば。最近の高齢者は合コンとかしてるみたいだし、「年をとったら世話になる」という考え方は現役世代も高齢世代もお互いに脱却した方がいいと思う。2014/10/11

aki

0
高齢化率がまだ13%の頃の海外ルポ。生きがい以前に寝かせきりにしないことが大前提。ヨーロッパのホームのスライドを日本の老人病院のヘルパーに見せたら泣いて怒られたというエピソードが印象的。個人の問題と、組織の問題と、制度の問題が絡み合っている。2012/01/26

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