出版社内容情報
洪水のように新刊書があふれ，何を読めばよいのか迷う毎日．そんななかから，当代きっての読み手である佐高信氏が，現代の古典ともいうべき一○○冊のノンフィクションを精選して紹介する．企業社会，臓器移植，暴力団，差別，アジア，戦争，教育……．読書を通じて広がる世界を体験する歓び．あなたはこのうち何冊読みますか？
内容説明
洪水のように新刊書があふれ、何を読めばよいのか迷う毎日。そんななかから、当代きっての読み手である佐高信氏が、現代の古典ともいうべき１００冊のノンフィクションを精選して紹介する。企業社会、臓器移植、暴力団、差別、アジア、戦争、教育…。読書を通じて広がる世界を体験する歓び。あなたはこのうち何冊読みますか？
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hatayan
41
1992年刊。経済評論家が70年代から80年代に出版されたノンフィクションを100冊紹介。鎌田慧『自動車絶望工場』、千葉敦子『「死への準備」日記』、立花隆『脳死』、澤地久枝『妻たちの二・二六事件』、西木正明『オホーツク諜報船』、中野不二男『レーザー・メス 神の指先』、水島宏明『母さんが死んだ』など、過去親しんだ作品が手堅く取り上げられています。保阪正康が構成したとされる伊藤昌哉『自民党戦国史』は読みたくなりました。同様のノンフィクションの案内書として、柳田邦男『人間の事実』と併せて本棚に置きたい一冊です。2020/08/24
佐島楓
34
市井の人々の何気ない日常を切り取ったものから、社会問題を鋭くえぐったものまで、多岐にわたる１００冊の紹介。書き記すこと、取材することの意義とリスクを同時に感じられた。2015/02/21
メガネ
17
暗い。「暗闇の単独飛行」という言葉を思い起こさせる。ノンフィクションだからこれが事実なのかという問いを立てるといっきに価値が下がる気がするけれど、別の視点を用意することを重んじたい。「まえがき」と「あとがきに代えて」を読めば、筆者の考えはそこにあるのでは。ナポレオンがエルバ島を脱走してパリに入城するまでの二十三日間に、フランスの新聞は七たび呼称変えたという。「凶悪なる卑劣漢、エルバを脱走」に始まり、～ついには、「皇帝陛下、忠誠なるパリに御帰還」となった。という話の引用、なにより歴史的視点を欠くフィクション2014/07/10
KAZOO
17
あくまで著者が様々なところで印象にのこった人などの本を紹介しています。昔、社会思想社からも同じような本が出ていましたが、今回は比較的最近の本を選んでおられます。この著者については好き嫌いが結構出ると思いますが、私は好きです。ただここに書かれている本は、自分で選んでみて読んでみることを著者は願っていると思います。この中の本は私も結構読んでいるつもりですが、いくつか読む候補の本をチェックしました。2014/03/18
ステビア
13
目通しただけだけど。ブックガイドとして2014/09/20
