出版社内容情報
私たちの家計や日本経済を大きく左右する金融政策.にもかかわらずその仕組みは分かりづらく,国民には遠い存在となっている.敗戦からバブル崩壊後の今日に至るまでの歩みを振り返りながらその構図をていねいに説き,金融政策の効果について最新の見方を示す本書は,理論派の元日銀理事が自らの反省を込めて熱っぽく語る日銀論でもある.
内容説明
私たちの家計や日本経済を大きく左右する金融政策。にもかかわらずその仕組みは分かりづらく、国民には遠い存在となっている。敗戦からバブル崩壊後の今日に至るまでの歩みを振り返りながらその構図をていねいに説き、金融政策の効果について最新の見方を示す本書は、理論派の元日銀理事が自らの反省を込めて熱っぽく語る日銀論でもある。
目次
プロローグ 金融政策は暮らしを左右する
戦後の金融政策の歩み
金融政策の目標、効果、独立性
エピローグ 日本銀行総裁の職責
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
14
著者は元日銀理事。日銀の人事が取りざたされているときに読んだ。わかりやすく書いたとあるが、専門用語が連発されているため決して易しくはない。戦後の金融政策史としてはここまで詳しいものを初めて読んだ。インフレの加速をどう抑制するかが鍵のようである。2013/03/21
脳疣沼
2
やはりデフレは異常事態だったんだなぁと思う。本書ではインフレに対する警戒心が強いのだが、この本が出版された後の日本では、デフレに苦しむことに。バブルに対する見方も楽観的で、まさか日本経済がここまで停滞し続けてしまうとは思わなかったろう。2016/09/25