出版社内容情報
ゲーテやハイネ,カフカをはじめ知られざる作家・詩人まで,無類の読み手たる著書がその軽妙洒脱な筆でドイツ文学の面白さを語りつくす.重厚厳粛というドイツ文学の既成イメージをふきとばす池内式文学の娯しみ方.
内容説明
カフカの『変身』で本当に変身したのは何?難解をもってなる『ファウスト』第二部のカンどころとは?グリム童話から消えてしまったもの語りの原型―などなど、無類の読み手である著者が、軽妙洒脱な筆をふるってドイツ文学の面白さを縦横に語りつくす。重厚厳粛というドイツ文学の既成イメージをふきとばす池内式文学の娯しみ方。
目次
第1講 眺める人―リヒテンベルクのこと
第2講 「まあ、待て、お前は実に美しい」―『ファウスト』第二部
第3講 ノヴァーリスと数学
第4講 「ねがいがかなった」―もう一つのグリム童話
第5講 ハイネの謎
第6講 ユーディトの水浴―『緑のハインリヒ』異聞
第7講 制服の力―「ケペニック事件」
第8講 詩人リンゲルナッツ
第9講 家族の肖像―カフカ『変身』
第10講 歩く人―ベンヤミン、ロート、アメリー