岩波新書<br> 新宗教の風土

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岩波新書
新宗教の風土

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  • サイズ 新書判/ページ数 203p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004305064
  • NDC分類 169.1
  • Cコード C0214

出版社内容情報

なぜ新宗教が人の心を捉えるのか.著者はみずからの住む真宗王国=富山県をフィールドに,「地域社会」の視点から新宗教進出の意味を究明しようとする.エピソード豊かに叙述される問題提起に満ちた書.

内容説明

なぜ新宗教が人の心を捉えるのか。著者は個別集団の分析にとどまらない「地域社会」からの視点を重視し、みずからの住む真宗王国=富山県をフィールドに、新宗教進出の意味や意義を究明しようとする。本書に登場する信者の告白など、エピソード豊かに綴られる叙述から、「人が宗教を信ずるとはどういうことか」が浮き彫りにされていく。

目次

プロローグ 「お手かざし」の体験
1 心の旅路―岡本悦子さんの場合
2 現代のオアシス―穴の谷の霊水
3 頓成の「異安心」―近世の異端事件の顛末
4 真宗「原理主義」の台頭―浄土真宗親鸞会
5 生き仏のパワー―御手南会
エピローグ 幸福の手紙

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yusuke Kameoka

2
新宗教とは、既存の宗教からも現代の科学、医学(これも一種の宗教的なもの)などからも疎外された人々のためにある。このような言葉の意味をなんとなく理解するが、自身の体験が伴わないために新宗教の信者を異質な他者としてしまうのが世俗化されている人間一般の所感ではないだろうか。そんななかでこの本は少しではありますが、信者のナマを伝えてくれてます。宗教を扱う学問では経験の客観化という矛盾した営みを要求される。そうしたなかでこの本は地元の富山に限定している分、注目している対象に偏り(真宗系)があるが、一読の価値ある本で2015/01/30

Shun Kozaki

0
僕も著者の小沢さんと同じく、お手かざし系の宗教をあんまり信じていない。手をかざして病気が治んなら医者は要らねえよと言いたくなる(すごく不遜だが、本当にそう思う)。儀式・典礼としての宗教行事はなかなか面白いけれども。こういう新宗教がらみでよくあるのは、「男運のない女の人が宗教に縋る」というパターン。農村型の父権的労働観に抑圧された女性が神経症から新宗教を作るというやつ。この本でも紹介されていた。ただ、あんまりこういう物言いは好きじゃないが、宗教心理学的な分析で上手いこと考えられそうな気もする。2017/01/13

mcpekmaeda

0
確かにエピソード豊かであった。2016/10/01

Junichi Kitazawa

0
盲信するわけでも無理やり批判するわけでもなく、という感じで好き 2014/03/02

やまいぬ

0
聞き取り調査を中心とした研究を分かりやすく噛み砕いており、新興宗教へ入信した者の経験談や"霊水"や"霊場"の持つ背景、そして新興宗教自体の事例紹介や分析がとても興味深い。 自分の中では、新興宗教への見方を変えてくれた一冊です。2013/11/01

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