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岩波新書
“こころ”の定点観測

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  • サイズ 新書判/ページ数 189p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004307181
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0211

出版社内容情報

日本社会に「不安」が蔓延している一方,「こころ」をめぐる事件・現象も少なくない.いま「こころ」はどうなっているのか.専門家10名が各々の現場に即して,報告・提言を寄せる.中井久夫,山中康裕,香山リカ氏らが執筆.

内容説明

政治経済、社会保障、教育など、日本社会に「不安」が蔓延している今、「こころ」をめぐる事件・現象も少なくない。その実態をどう考えたらよいのか。専門家十名が各々の現場や体験に即して、報告・分析・提言を寄せる。編者の他、石附敦、香山リカ、小林司、鈴木茂、滝川一広、中井久夫、成田善弘、平松園枝、山中康裕氏らが執筆。

目次

若者の精神病理―ここ二〇年の特徴と変化(成田善弘)
社会が病むということ―個人の異常と社会の異常(なだいなだ)
自分らしく選ぶために(平松園枝)
子どもたちの「窓」から眺めた子どもたちのこころと世界の変化(山中康裕)
悩みぬいて生きるために―非行に陥った少年の目線から(石附敦)
いじめと「心の教育」(小林司)
境界例(ボーダーライン)患者の二定点観測―二〇年間の変化(鈴木茂)
一精神科医の回顧(中井久夫)
“いくつもの私”と“ほんとうの私”―変わりゆく自己(香山リカ)
こころに掛かっていること(滝川一広)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うちこ

2
この本はなださんがご自身を含む専門家十名の報告・分析・提言を集めたものです。10年前の、2001年の本です。体験をもとにしたエッセイ風の読みやすいものから講演内容レポートもあり、バラエティ豊か。 2010/12/30

ばー

2
「こころ」に携わる様々な分野の10人の専門家が、昨今の「こころ」の事情について書いたもの。まさに定点観測。2001年に発刊されたものなので、最新のものが欲しいなあとは思う。分野が多様に渡っていて、なおかつ読みやすく分かりやすい。平松園枝のサイコシンセンス、なだいなだのマスコミの罪、香山リカの解離性障害等が興味深かった。特にサイコシンセンスは、生きていく上での考え方そのものであり、考え方一つで人生が変わるとはまさにその通り。いつの時代も当世が狂っているとはよく聞くが、本書を鑑みてどう思うか。2013/02/01

チェリ

1
2001年刊。編者の なだいなだ氏のほかの執筆者:成田善弘、平松園枝、山中康裕、石附敦、小林司、鈴木茂、中井久夫、香山リカ、滝川一廣(敬称略)。個人的には特に、石附氏のほかの著書・論文を読んでみたいと思った。2012/07/02

レレレコ

1
学生時代に読みました。おもしろい。

マリ

0
2001年3月発行だから、14年前に出版された本。精神科医たちが語る14年前の「こころ」の現状は、今もあまり変わっていないかも。 印象に残った言葉。 山中康裕「不登校の子供は、内界にエネルギーを向け、彼ら自身の力を醸成しながら世界を垣間見ていた。しかし今は世界とつながる窓が空虚になってきている(神戸の少年Aのように)」 中井久夫「大勢の観派をこなせる術が身についたらおしまい」2015/05/22

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