出版社内容情報
フランス北西部の町,ゲランド.伝統的手法を守って採られる天然塩は料理界で珍重されている.その背景にある,開発の波に抗し,地域を再興させた人々の起伏に満ちた営みは,食品の安全性,環境問題への重要な示唆を与える.
内容説明
フランス北西部の町、ゲランド。伝統的手法を守って採られる天然塩は料理界で珍重されているが、乱開発の波に抗し、地域と産業を再興させた人々の起伏に満ちた営みが、その背景にある。生命多様性の宝庫である塩田からのメッセージは、食の安全性への重要な示唆と、地球規模の環境問題に地域の視点がつながる教訓に満ちている。
目次
1 揺れるヨーロッパ―食とエコロジー(「狂牛病」騒動の波紋;農薬汚染から遺伝子組み換え食品まで ほか)
2 開発の波に抗して―ブルターニュ地方とゲランド(歴史的背景;塩田の周辺の町と村 ほか)
3 よみがえる伝統と地域―新しい塩職人、共同体(塩職人の暮らし;「68年世代」の運動 ほか)
4 ゲランドは発信する―地域から世界へ(技術援助;塩田博物館の再生 ほか)
著者等紹介
コリン・コバヤシ[コリンコバヤシ]
1949年東京に生まれる。1969年武蔵野美術短期大学中退、1970年渡仏、以後パリに定住、1970‐74年パリ国立高等美術学校に学び、美術家として活動。主なものとして、1980年パリ・ビエンナーレのほか、日本でも、1990年ヒルサイド・ギャラリー個展、1992年ギャラリー上田個展、1995年ギャラリー・αM個展がある。また、1987年以降、制作の傍ら、フリージャーナリストとして美術批評、社会批評を雑誌・新聞に寄稿。反核運動にかかわり、1990年以降、パリで市民団体「ふくすうの文化」、98年以降「仏日NGO交流協会エコー」を主宰
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