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岩波新書
ペンギンの世界

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  • サイズ 新書判/ページ数 197p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004307433
  • NDC分類 488.66
  • Cコード C0245

出版社内容情報

雪原をよちよち歩く姿に誰もが思わず「かわいい!」と声をあげるペンギン.だがその生活は意外に知られていない.いま激しい環境破壊にさらされながら苛酷な世界にけなげに生きている彼らの生態,暮らしから歴史までを紹介する.

内容説明

ペンギンといえば雪原をよちよち歩く姿に誰もが思わず「かわいい!」と声をあげる。だが南極の厳冬に三ヵ月も絶食して卵と雛を守ったり、六〇〇m以上も潜水して高速で魚を捕える姿は意外に知られていない。森で暮らす仲間もいる。いま環境破壊にさらされながら苛酷な世界にけなげに生きている彼らの生態、暮らしから歴史までを紹介。

目次

プロローグ ペンギン大国日本
第1章 どこでどんな生活をしているのか
第2章 生活のリズムと体のしくみ
第3章 海でのくらし
第4章 なぜ飛ばなくなったのか
第5章 ペンギン、人に会う
エピローグ 助け、見守る人々

著者等紹介

上田一生[ウエダカズオキ]
1954年、東京に生まれる。国学院大学文学部史学科卒業。現在、ペンギン会議研究員。目黒学院高等学校教諭
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

293
著者の上田一生氏の経歴を見ると、國學院大學の史学科のご卒業。どうしてこの人がペンギンをと思うが、岩波新書(本書)も、岩波科学ライブラリーのペンギンもこの人が執筆しているので、あるいは日本のペンギン学の権威なのだろう。さて、本書はペンギンに関する知識を網羅的に解説しており、よくわかるのだが、読み物としての楽しみにはいささか乏しく、それが残念である。日本では現在12種2400羽以上を飼育しているらしいが、これは世界中の飼育ペンギンの4分の1にあたるとのこと。どうやら日本は世界に冠たるペンギン王国だったのだ。2017/03/31

Emperor

34
電子辞書片手に読まなきゃいけないような内容ですけど、どの章を読んでも新たな知見があって、読んでいて楽しい。過酷な環境で暮らす彼らには、きちんと彼らなりの行動心理があるんだ。毎日、読メでぼくの分身をやってくれてる皇帝ペンギン君に敬意を!2016/12/06

磁石

25
ハード岬には、過去数百年にわたるペンギン/祖先たちの死骸が積まれている。その上で生活している……。古代のインカにおいてペンギンは、街中どこでもピョコピョコ歩いており、時にはペットとして飼われてもいた。だが侵略者たちにより乱獲、肉として油として毛皮として、警戒心少ない「バカな鳥」として激減。今ではほぼ南極の動物となってしまった。……ペンギンが猫みたいに街中を自由に散歩している、時に漁師さんたちから魚をおねだりしている風景、みてみたい。2017/12/02

Ex libris 毒餃子

14
なんとなく買って読んでみたけど、面白かった。「ペンギン蒸し器」の話題は避けて通れない。2022/11/13

岡本匠

13
〈川西空想書店 出店企画 出品本を読み直す〉 ※以下は、他で書いたものの再録です。 この本は面白かった。ペンギンについては何も知らなかったということに気づかされた。 著者が南極に上陸したときその足跡が赤く染まっている。そこを掘ってみると累々たるペンギンの死体が… 「ペンギンと私の足元には、このバード岬で死んでいった過去数百年、ひょっとしたら数千年分のペンギンの死体が分厚い層を成している。それらは、少しずつ腐敗・分解されるだろうが、新しい世代の排泄物にまみれながら、氷点下の雪と氷の世界で長い間冷凍保存される2016/10/16

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