岩波新書<br> パレスチナ新版 (新版)

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岩波新書
パレスチナ新版 (新版)

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  • サイズ 新書判/ページ数 255,
  • 商品コード 9784004307846
  • NDC分類 319.28
  • Cコード C0231

出版社内容情報

泥沼ともいうべき流血の対立の渦中にある,パレスチナとイスラエル.だが,その関係の歴史を正確に知る人は少ない.長年この問題を追い続けてきた著者が新たに加筆,今日に至る歴史と,その背景を辿れる新版として刊行する.

内容説明

まさに泥沼ともいうべき、流血の対立の渦中にあるパレスチナとイスラエル。だが、ここに至る関係の歴史を正確に知る人は、意外に少ないのではないか。六〇年代後半からこの問題を追い続けてきた著者が、旧版以降の流れを新たに加筆、現地取材にもとづく最新の状況にもふれて、一冊で今日までの歴史と背景を辿れる新版として刊行する。

目次

第1章 イスラエル建国から占領へ(「約束の地」の受難者たち―第二次世界大戦以前;奪われる土地、生まれる難民―国連決議とイスラエル建国;戦火の日々―占領、弾圧、そして抵抗 ほか)
第2章 和平への模索と挫折(インティファーダ(民衆蜂起)―抵抗と犠牲
共存への模索―和平へ向かった背景
暫定自治協定の衝撃―怒りと喜びのあいだで ほか)
第3章 視点(ユダヤ人―民族か、宗教か;パレスチナ人―難民、イスラエル国民;占領地―対立と分断)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

79
イスラエルによって、追い出された地域、人々の話なので、イスラエルそのものよりは分かりやすい。イスラエルが、ジュネーブ条約(占領者は現状変更を禁止)に違反しているかどうかというのが政治的な剣が峰だということが分かった。また、「ユダヤ人に特有の遺伝子はない。一番近い遺伝子配列の傾向を持っているのはパレスチナ人」という報告は興味深い。岩波新書一覧 http://bit.ly/12LkZWe2013/02/14

Aster

64
パレスチナ関連の本は色々読んできましたが、これを読んで改めて思いました。パレスチナ問題でも戦争でもなんでもそうですが、それらは高尚な問題でも何でもないですね。単に指導者の傲慢と怠慢と慢心の結果であって正直呆れるという形容詞しか出てこない。今となっては複雑かもしれないけれど当初はそんなに複雑じゃなかっただろう…本としてはインティファーダ以降が細かく書かれていて良かった。2020/10/09

ヴェネツィア

46
19世紀末のシオニズム運動(パレスチナの地にユダヤ人国家を建設する)から、現代(ただし、2002年まで)に至るまでのパレスチナの歴史が描かれる。しかし、これを読む限りでは、それはイスラエルによる徹底したパレスチナ人の追放と殺戮、弾圧の歴史であったことになる。ナチスによって抹殺されようとしたユダヤ人が、それと同じことをパレスチナ人にしているのだ。また、ユダヤ人の定義もきわめて曖昧であることもよくわかるし、そのことはイスラエルにとってのジレンマでもあったのである。今朝の新聞も、なおガザへの空爆を報じていた。2012/11/16

とくけんちょ

40
パレスチナ、イスラエルをめぐる戦争って、何がどうなってんの?という疑問解消のため、たまたま見つけた本書を読んだ。この問題は、複雑すぎる。当事者にしか理解できない点が多すぎる。ただ今も多くの民間人が死んでいる。宗教、歴史、弾圧、対立する構図をシンプルにしては、逆に解決が遠のくだろう。もう少し深く学んでみよう。2024/01/26

James Hayashi

30
昨日読んだ「パレスチナ紛争史」よりも飲み込みやすい。しかし果たしてこれを信じていいのかわからない。著者はユダヤにバイアスを持っていると思われる。西欧の思惑によって始まった歴史だが、ユダヤ人も歴史的事実を捻じ曲げ存在する意図を見出している。まtq不必要に無抵抗な女子供まで虐殺しているイスラエル。危うい建国であったが、核を持つことにより、アラブばかりでなく欧米にも無視できない国として認められる様になった。ナチスにより虐げられたユダヤ人であるが、全く同じことをパレスチナで行っている。2019/11/11

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