岩波新書<br> ヨーロッパとイスラーム―共生は可能か

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岩波新書
ヨーロッパとイスラーム―共生は可能か

  • 内藤 正典【著】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 岩波書店(2004/08発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784004309055
  • NDC分類 334.43
  • Cコード C0235

出版社内容情報

ヨーロッパ先進諸国に定住するムスリム人口の増加に伴なって,受け入れ国社会との摩擦が目立つようになってきた.スカーフ着用をめぐる軋轢などの現状を報告すると共に,何が異なった文明の共生を阻んでいるのかを考える.

内容説明

ヨーロッパ先進諸国に定住するムスリム人口は、二世、三世を含め今や一五〇〇万以上といわれている。増加と共に目立つようになってきた受け入れ国社会との摩擦は、何に由来するのだろうか。各国でのフィールドワークを踏まえて、公教育の場でのスカーフ着用をめぐる軋轢などの現状を報告し、異なった文明が共生するための可能性を探る。

目次

序章 ヨーロッパ移民社会と文明の相克
1章 内と外を隔てる壁とはなにか―ドイツ(リトル・イスタンブルの人びと;移民たちにとってのヨーロッパ;隣人としてのムスリムへのまなざし)
2章 多文化主義の光と影―オランダ(世界都市に生きるムスリム;寛容とはなにか;ムスリムはヨーロッパに何を見たか)
3章 隣人から見た「自由・平等・博愛」―フランス(なぜ「郊外」は嫌われるのか;啓蒙と同化のあいだ―踏絵としての世俗主義;「ヨーロッパ」とはいったい何であったか)
4章 ヨーロッパとイスラームの共生―文明の「力」を自覚することはできるか(イスラーム世界の現状認識とジハード;ヨーロッパは何を誤認したのか)

著者等紹介

内藤正典[ナイトウマサノリ]
1956年東京都に生まれる。1979年東京大学教養学部教養学科卒業(科学史・科学哲学分科)。1982年東京大学大学院理学系研究科地理学専門課程中退。博士(社会学)。専攻はイスラーム地域研究。現在、一橋大学大学院社会学研究科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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井月 奎(いづき けい)

35
独、蘭、仏を例にとりヨーロッパでのイスラームのあり方を書いており(多少単純化がすぎるところはありますが)読む限りでは共生は難しいと思わざるを得ません。イスラームとキリスト教はユダヤ教を基に成り立つ兄弟のような宗教なので、近親嫌悪におちいると非常に難しい事態になるし、なっているのです。では、未来は暗澹たるものなのでしょうか?様々なイデオロギーの中で、この百有余年に人々に進歩と可能性をもたらせた民主主義、その民主主義が試されているのだと思います。これはユダヤ教、キリスト教、イスラームだけの問題ではないのです。2018/05/19

ピオリーヌ

7
2004年の同時多発テロ発生間もなくの刊。一面のみかもしれないが、ドイツ・オランダ・フランスの移民政策(イスラーム移民)の違いが読み取れた。2019/04/26

ドウ

4
高校時代は、本書のような単純化した「論理」で政治・経済・社会を整然と説明しようとする地理の授業が大好きだった。しかし大学で地域研究をやってみると、その単純化された「論理」を鵜吞みにすることと、それで以って世界の事象すべてを語ろうとすることの危うさを痛感するようになった。欧米に対しては漸く超克しつつある〈異文化に対する過度な一般化〉を、本書は復活させ、ヨーロッパの問題を文明の衝突という90年代の手垢のついたロジックに留まらせている。ムスリムを偏見するなと言う時、筆者は同時にヨーロッパ文明も偏見しているのだ。2018/04/12

ぺーいち

4
今春、ドイツを訪れる機会に恵まれた。街なかを散策していると、急に空気が深く濃くなったように感じるエスニックな地域がけっこうある。なんと言うか、思ってたドイツと違う感じ。その訳が知りたかった。2015/11/25

Jinjin

3
1000年も前の十字軍的イスラーム観が根づいてるなんて驚き。独蘭仏のイスラム教移民を受け入れた変遷から、課題が浮き彫りになる。他者と向き合う時に自己が明らかになるが、国においても同様である。その国の価値観、歴史と向き合わざるを得ない。日本はどうだろうか。外国人よりも、向き合うべきは私たち日本人なのかもしれない。2018/12/19

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