感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
13
8年前の本。僕がたまに行く仕事場では、JR駅前の寂れ方は地方都市のどこでも起きていることとはいえ、あまりに無残というか、無責任に思えてくる。クルマでバイパス沿いの大型店に行く構造になって、社会的にはどうなのか。市場原理では野放図な出店になりかねず、これを制御するには、条例が必要である。まちづくりは農地のゾーニングのようなもののようだ(172頁)。しかし、ゾーニングさえできればいいわけではない。肝心なのは、すみわけもだが、分散して利益を共有できることだ。誰かに皺寄せがいく格差社会ではなおさらのことであろう。2013/08/08
雨巫女。@新潮部
11
《私-蔵書R》創業70年以上の百貨店だから、この法則にはまらないが、郊外のショッピングモールに、脅威を感じてます。2020/05/23
Mark
10
なるほどな。かなり昔の本ですが、現在においても参考にな点はあるかなと思います。2021/10/10
T-山岡
3
企業はただやみくもに経営を拡大すればい良いという訳ではなく、自らが商圏とするコミュニティを持続するための社会的費用をきちんと負担すべきであるということ。本書の刊行から早5年経つが、果たして状況は変わっているのだろうか。2010/02/04
アルゴン
2
★★★★ 多くのページを割かれていたのはウォルマートをはじめとするアメリカの大型店と自治体・住民との戦い。大型店ができる際、不安は感じながらも具体的に何がまずいかという指摘はできなかったのですが、この本で地域がどれだけ疲弊しているかを見ていると、「まずいなあ」と実感できます。大型店側が福利厚生を充実させたり地域の活動に参加するなどの歩み寄りを見せるのがひとつの解決策のような気がしますが、果たしてその場合大型店は存続できるのか。2016/07/21