岩波新書<br> 日本の地震災害

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岩波新書
日本の地震災害

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  • サイズ 新書判/ページ数 177,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004309772
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0244

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くろほ

9
20世紀以降の日本に起きた、主な震災の被害・原因・背景を詳述。多数の災害の記述から、日本という国がどれだけ「地震大国」であるかを実感させられる。ただ、この国の防災のレベルも確実に上がっている。地震で多くの被害を受けると同時に、必ず未来のための教訓を学んでいる。今回の地震でも、もし過去から学んだ防災対策が施されていなかったら、被害はどれだけのものになっていただろうか。そして、今回「たまたま」生き残った僕たちは、この震災から必ず何かを学ばなければならないし、それが今の自分にできる数少ないことの一つだと思う。2011/03/20

YOS1968

4
東日本大震災が起きる前の2005年に書かれた本である。過去に起こった震災を紹介しつつ啓発している。関東大震災では火災被害から東京の60%は焦土と化し、10万人以上が亡くなっている。1896年の明治三陸地震の津波では2万人以上がなくなっていた。1933年の昭和三陸地震津波では岩手県沿岸が最も被害も甚大で田老地区では人口の42%が亡くなった。2003年の段階で宮城県沖地震が20年以内に発生する確率は88%であった。2011/11/18

白義

3
関東大震災から新潟中越地震まで、近現代日本の地震災害を手際よくまとめた読み物。社会心理のパニックに津波、土砂災害から火災まで、地震の恐ろしさがあっさりめの書き方だが十二分によくわかる。終戦前後、毎年のように大地震が起こっていたというのはなかなか怖いものがある。あと、宮城沖地震はやっぱり短い頻度で起きるものとして予測されていたようだ。『地震と噴火の日本史』の続編で、合わせて読めば日本の地震入門にはちょうどいい2011/05/20

なまこ

2
戦前と戦後の地震災害についてのまとめ。年表を意識して読みすすめたおかげである程度の時代感も身についた。 関東大震災の裏での朝鮮人暴動騒ぎの真相に始まり、航空機増産のための杜撰な建築、戦意喪失を恐れた報道規制など、専門分野では知る機会の少ない社会的背景が知れる本であった。 読了後に南西沖地震についての講義があったのでタイミングも良く満足した。2017/06/23

うえ

2
昭和19年東南海地震(死者1223)飛び地被害の、諏訪の警察署長は諏訪を震源とする地震と発表「局地的地震と思いこませ名古屋の大震災について知る機会を与えない意図があったとも考えられる」「市民がこれを東南海地震だったと知るのは地震後40年を経た84年であった…長野県西部地震が発生し、御嶽山が大崩壊するなど…大規模な土砂災害に見舞われた」日本は報道規制したが「しかしアメリカは知っていた。M8クラスの巨大地震ともなれば地震波は地球をまわる…『NYT』や『WP』は大きく報道」米は地震の6日後、名古屋を三度空爆2015/01/04

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