出版社内容情報
日本の伝統的な建築にくわしい著者が，法隆寺，薬師寺，唐招提寺，興福寺，東大寺など奈良の代表的な古代寺院をめぐり，その歴史，伽藍配置，建築構造を豊富な図や写真で説明し，昔の人がそれぞれの建物にこめた独自の意味や洗練された美しさを手にとるようにわからせてくれます．修学旅行など奈良の旅に欠かせない一冊．
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shoji
43
奈良時代の古代建築の技法について書かれています。法隆寺、薬師寺、唐招提寺、興福寺、東大寺といった、今では世界遺産の有名どころの大寺を紹介しているためか、とても分かりやすい内容となっています。1300年経った今でも現役の建物であり続ける奈良時代の建築技術の凄さに脱帽です。2019/12/06
chang_ume
5
82年刊。大家による古典的名著。古建築理解には、まず初めにこれを読んでおけばなあと何度も思いました。絶版が惜しい。基壇・軸部・組物・小屋組・屋根さらには伽藍配置について、新書判でひととおり学べてしまう。簡便かつ体系的。講義とはこうありたいような。まさしく教科書です。2017/12/26
荒野の狼
2
5章による構成で、奈良の５つの寺を紹介しながら建築の特徴を解説する書。岩波ジュニア新書であるが、対象は通常の古建築の入門書より踏み込んでおり、初学者には高度な内容が含まれる。紹介されるのは、法隆寺、薬師寺、唐招提寺、興福寺、東大寺の順であるが、第１章の法隆寺に本書の半分ほどが割かれており、丁寧に基礎から解説。２章以下は、前章で解説された専門用語は重複して解説はされず、各寺で特徴的な部分が強調される構成。2021/12/29
イツシノコヲリ(丹波國)
2
奈良の古建築を分かりやすく解説していた。専門的な内容をおさえたといえ詳しかった。僕は吉川弘文館による販売を買った。2200円と高い。組物は図がたくさんありよかったが、個別の建築物の写真や図があまりなかったので分かりにくいところがあった。写真や図をたくさんつけて、ガイドブックにすれば売れると思う。2020/08/09
takao
2
ふむ2019/12/13
