出版社内容情報
荒涼とした砂漠で竜巻や流れ星など、自然の美や脅威と出会う喜びを語る自然讃歌。自然のすばらしさを再認識させてくれる絵本。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
(C17H26O4)
76
テキサス州の砂漠地帯で育ったバード・ベイラーの文と、大地の力を感じさせるような独特な画風のピーター・パーナルの絵が、身体の内部で湧く興奮にも似たプリミティブな喜びを呼び起こす。「わたしは、だいすきなことをみつけると、おいわいをすることにしている。」「おしえてあげようか。」例えば砂ぼこり悪魔、三重の虹、みどり色の雲、コヨーテ、ながれ星……。魂が震えるようなとき。自然との交感。喜びそのものを讃える強い絵本だ。文と絵、同コンビによる『すべてのひとに石がひつよう』が凄く好みだったので読んでみた。これも好きだな。 2022/06/18
遠い日
6
砂漠の真ん中で暮らす少女の自然と世界を見つめる目の確かさに心を揺さぶられる。「何にもない」と人は言うけれど、この少女は、自分の周りで起きる自然の変化や発見に、心躍らせる。そんな時にひとり「お祝い」をする少女の喜びは、純粋なエネルギーに溢れている。砂漠にも植物の息づきがあり、美しい虹がかかる。砂自体が生きているし、稲妻は自由に踊る。すばらしい自然との交感は、まさに「お祝い」の時。2017/08/28
mari
4
なんか卑弥呼のよう。。。2013/06/10
ワオキツネザル
2
自分とは無関係なところで、自由に、感性のままに生きてる人がいてくれるというのは、何だかとても、救われるような気がします。そのことを思い出すだけで、前向きな気持ちをもらえるみたいな。2013/10/19