出版社内容情報
山に暮らす「ぼく」が、家のまわりでの鳥たちの巣作りや子育てのようすを、四季の変化とともに絵日記風につづる。鳥の巣の不思議に心うたれ、命の大切さを感じる絵本。
内容説明
耳をすますと、鳥の声がきこえてきます。目をこらすと、鳥が巣作りのためになにかをくわえて、はこんでいるのをみつけることもあります。この本は、鳥たちのすがたをとおして、自然の四季の変化と生命のつながりを描いた絵本です。小学中級から。
著者等紹介
鈴木まもる[スズキマモル]
1952年、東京都に生まれる。東京芸術大学中退。「黒ねこサンゴロウ」シリーズ(偕成社)で赤い鳥さし絵賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がらくたどん
66
まもさんの一連の鳥の巣図鑑のご感想に惹かれて本棚から。えへへ、サイン本なのだ♪「あとがき」に「山のなかにくらして20年がたちました。そのなかで見たり感じたり調べたりしたことがあつまって、この絵本ができました」とあるが、その通り!の絵本。四季折々のまもさんちを背景に隣接する里山や畑に訪れる野の鳥たちと彼らを控え目に「おもてなし」しながら見守る日々が描かれます。図鑑の時の画風よりはちょっと素朴な絵柄はいかにも「絵日記」的でひと味違う楽しさも。畑仕事ばかりしているように見えますが、ちゃんと絵本が出来ましたね♪2023/05/18
Die-Go
37
著者の住む(と思われる)里山での様々な鳥たちの巣作りから巣立ちまで、一年間の生活を描いた絵本。小学生向きかな。★★★★☆2016/01/04
joyjoy
16
絵日記だった! 図鑑とはまたちがう野鳥たちの姿、特にヒナたちの表情がなんともかわいらしくて、眺めていて嬉しくなる。表紙見返し、野鳥のいろんなしぐさの絵にも見惚れた。我が家の小鳥さんも、あぁ、こんなポーズしてるな。ふくらんだり、のびあがったりね。子どもたちが小さな時からお世話してきた小鳥さんたちの、あんなこと、こんなこと、いろいろ思い出されて懐かしかった。山のなかの一軒家。その周囲の四季の変化。ページを行きつ戻りつ見比べるのも楽しかった。ご紹介ありがとうございました‼2023/05/29
おはなし会 芽ぶっく
15
鈴木まもるさんのなかでは鳥の巣三部作的な中の第1作。現在住んでいる日常の自然の中での鳥の巣を描いているそうです。『小さな本の大きな世界』 https://bookmeter.com/books/10779963 で紹介(25/145) 【第37回 講談社絵本賞】2018/03/03
Shoko
15
図書館。長田弘の「小さな本の大きな世界」で紹介されていて、読みたいなぁと思っていたら、図書館で見つけました。春の緑と夏の緑は違うんだなぁ。山の中にポツンと建つ家、その周りの景色は四季の移ろいとともに表情を変える。やって来る鳥たち、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロ、ヒヨドリ、ジョウビタキ、ツグミ、カワガラス、エナガ、ホオジロ、ウグイス、ルリビタキ、モズ。その鳥たちが餌をついばむ様子や、巣を作る様子(その材料まで)が詳しく描いてあって、興味深い。蜘蛛の巣や犬猫の毛も使って、巣を作るなんて知らなかった。2016/07/21