感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅瑠
3
メモとして。子供の頃に読んだ印象に残っている１冊。祖父母の家で過ごし一夏響いていた蝉の声に、この本を見つけて読んだ。瀬戸内の島の先生と子供達の観察の記録だったと思う。今年初めて、家の周りでクマゼミの声は一夏断続的に響いていた。ついに定着したのだろう。耳にするたびにこの本の表紙を思い出していた。蝉の羽化を見つめるシーン、美しい透明の羽根が広がる様が忘れられない。今でもこの本の内容は生きているだろうな。来年は私にも羽化を見られるチャンスが巡ってくるかもしれない。
