出版社内容情報
ある満月の夜、月にすむ金色のうさぎがあやまって地球の森へ落ちてきました。心やさしい森の動物や草木たちは、金のうさぎをあたたかくむかえいれました。しかし、幸せの日々は長くはつづきませんでした。自然への愛とあこがれをうたったファンタジー。 小学低学年
内容説明
ある満月の夜、月にすむ金色のうさぎが、あやまって地球の森に落ちてきました。心やさしい森の動物や草木たちは、金色のうさぎをあたたかくむかえいれました。だが、しあわせの日々は長くはづづきませんでした。自然への愛とあこがれを、詩人と絵筆の魔術師がうたいあげたファンタジー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
40
出会いと別れ。満月への想い。強い愛情が、心を動かす。特に、ブナの”再生”が心に残る。狼の遠吠えにも哀愁・・・。絵は、優しさに溢れる。”ふかふか”感が手に伝わるかのような柔らかいタッチ。子うさぎを見送る森の仲間。狼と狐の訴える目。お気に入りの狐よりも、今回は狼が印象的だなぁ。(笑)2014/04/20
chiaki
34
黒井健さんの絵に惹かれ、お月見に先立って姉妹に読み聞かせ。月から地球に墜ちた金色のうさぎ。やがて地球に住む白うさぎと愛を育み子うさぎを授かります。しかし珍しいもの好きな人間の手によって父・金色うさぎは殺されてしまう。金色の子うさぎを守るため、母うさぎや森の動物、樹齢1000年のブナの木たちは、ある決断をします。長女も途中で読むのを嫌がりました。これはあまりに残酷で切ない、やるせない。人間の浅はかさ愚かさのせいで、もうこれ以上うさぎの目を赤くしてはならない。2020/09/27
seraphim
26
月から落ちてきた金色のうさぎ。森のみんなは彼を暖かく受け入れます。やがて森のうさぎとの間に金色の子うさぎが生まれて・・・。人間は、食べるためだけではなく、珍しいからとか綺麗だからという理由で命を刈り取ってしまう。悲しいなぁ。ブナの芽が新たに芽吹きホッとした。黒井健さんの優しい絵が素敵。満月の夜には月を見上げて、うさぎさんを探さなきゃ。2014/10/28
わむう
18
月から落ちてしまって悲しむ金色のうさぎ。地上の白うさぎと恋に落ち森の仲間たちとも仲良くなり幸せに暮らすように。しかし人間の珍し物好きのために殺されてしまう。形見の金うさぎを森の中仲間たちが協力し合い命懸けで月に帰す美しい物語。来年の十五夜には、この絵本を読み聞かせしよう。2016/09/21
紅(mokomoon)
17
再読読み聞かせ少し重いけれど、絵が黒井健さんで素敵です♪お話の中のハナイカダいつか見てみたい(#^.^#)2013/10/16