内容説明
神様って、こんなにアバウトでこんなに面白い!アマテラスが蛇になり、安徳帝がヤマタノオロチに姿を変え、イザナギ・イザナミからアダムとエバが生まれ、「天皇即位の秘儀」が封印され、ナウシカが現代の神話となるまでの奇想天外、神々の変貌!『古事記』から『もののけ姫』まで時代に改変された神話の千三百年史。
目次
第1章 古代神話を読む(荒ぶる英雄神スサノオ;「シャーマン王」オオクニヌシ;アマテラス、戦う女神から皇祖神へ)
第2章 『古事記』『日本書紀』の成立と平安王朝の神話学(『古事記』『日本書紀』の生成;平安王朝の神話学)第3章 「中世日本紀」の饗宴(驚異の中世日本紀;「仏」を宿す日本神話;神話工房としての伊勢神宮;アマテラス、メタモルフォーゼ)
第4章 『古事記』の再発見から幕末の「日本神話」へ(宣長・篤胤の「日本神話」;幕末志士たちが読んだ日本神話)
第5章 日本神話の「近代」(国家神道と日本神話の不幸;戦後・ポストモダンの「日本神話」)
著者等紹介
斎藤英喜[サイトウヒデキ]
1955年生まれ。法政大学文学部卒業。日本大学大学院文学研究科博士課程満期退学。佛教大学教授。神話・伝承学研究の一方、国文学・歴史学・民俗学・スピリチュアリズムなど近接領域との交流のなかから、あらたな研究テーマを模索する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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