講談社学術文庫<br> 美と倫理の矛盾

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講談社学術文庫
美と倫理の矛盾

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  • サイズ 文庫判/ページ数 120p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061581548
  • NDC分類 910.268

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

内島菫

5
「美と倫理の矛盾」というタイトルにどこかしっくりこないものを感じながら読んだが、本書の中でも美と倫理が矛盾するのではなく、自分の中で倫理にかなったものとかなわないものとの間に矛盾が生じたとき、そこに美意識があらわれるというように書かれていた。川端康成も自ら言う孤児根性とは、広く、自分よりも先にあるものに対する自分ではどうにもならないものへの恨みと自己嫌悪に含まれると私は考える。そこにはやはり倫理的な矛盾があり、美意識の育つ好条件となる。2014/02/05

今を生きる

0
川端の孤児根性と後年の異常な倫理性について。谷崎潤一郎とかと耽美の違いが分かるように解像度が高くなると面白いだろうと思う。 終章の仏教とのつながりはあっさりな感じがした笑 2023/06/04

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