内容説明
本書は、俳句に関心を抱く人々が、俳句とはどういうものか、どう味わい、どう作ればよいのかを歴史的に捉えたものである。まず近代・現代俳句の流れについては子規・虚子・秋桜子らの主要俳人に焦点をあて、また近世俳句は芭蕉・蕪村・一茶に絞ってその解釈と今日的意義を探った。更に著者の体験に基づいた俳句実作上の注意点と作品鑑賞を加えて、俳句を総合的に理解し、俳句の真髄に開眼することを願ってまとめた初心者必携の書。
目次
第1章 近代俳句を築いた人々(正岡子規;河東碧梧桐;高浜虚子;飯田蛇笏;鬼城・水巴・石鼎・普羅;水原秋桜子;中村草田男;波郷と楸邨―秋桜子の流れ)
第2章 古典への誘い(今日の芭蕉像;蕪村の純粋俳句;一茶の発想)
第3章 俳句の実作(俳句実作の心得―注意10箇条;主題―素材と技術)
第4章 鑑賞歳時記(俳句鑑賞の手引;近代の名句)