講談社学術文庫<br> 三種の神器―西洋人の日本文化史観

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講談社学術文庫
三種の神器―西洋人の日本文化史観

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  • サイズ 文庫判/ページ数 286p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061591134
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0170

内容説明

ドイツの経済学者ジンガーは、昭和六年に来日し、東大等で政治経済学を講じた。日本の風習と文化に深く心惹かれたジンガーは、日本人の心の深層に残る民族的遺産として三種の神器に着目し、鏡・剣・勾玉を正義・英知・敬虔という日本人の徳目の象徴と捉えた。中国と日本の生活観・芸術観を西洋人の立場から比較し、〈日本的なもの〉の本質を考察するなど、今なお新鮮さを失わない日本文化論の名著。

目次

第1章 幼年期の四季
第2章 霧に閉ざされた文化
第3章 自然のるつぼ
第4章 調和の流れの法則
第5章 少数の法則
第6章 日本文化の幾何学的解釈
第7章 日本と中国の比較
第8章 書道・詩歌・禅
第9章 サムライ―伝説と現実

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Soichiro

0
原題"Mirror,Sword and Jewel" ユダヤ人のジンガーは招聘来日した直後に、祖国ドイツではナチ政権が樹立され帰国できなくなった。日本での9年の滞在経験を生かし、ドイツと同盟国であった日本からも追放された後にオーストラリアで著した日本人論。 同種の名著『菊と刀』(ルースベネディクト)に較べて、日本人の視線の高さから述べられている点が評価できるが、彼の滞日した期間が現代とは異なる時代状況であったためか、古めかしさというか必ずしも一般化しがたい点もある。そういったことを考慮に入れても名著であ2012/02/05

nox

0
外国文化から見た日本人的気質をよく書き表していると思う。著者の年代が戦前の時代なので、今日ではもはや消えてしまっているような旧文化が人の生活に根ざしている様子、全体に包括された雰囲気というものが、まだ分かりやすく残っていたのかもしれない。現代では文化的な儀礼、儀式は行事や祭りの時にしか見られないが、当時は神棚一つ取っても日常に文化的な教えがあったのだと思う。現代は固有の文化として、アニメ的な、いわゆる“オタク文化”が勢い付いて来ているかな? あとはブラック企業問題か。2019/02/02

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