内容説明
人に歴史があるように花にも歴史がある。いつ、誰が、どこで、どのように栽培を始め、改良したのか。その歴史を知れば花の世界はもっと豊かになるに違いない。一八世紀イギリスの花の探検家たちによる新種の発見や日本への伝来を詳細に記し、著者自ら研究のために訪れた世界各地の植物を紹介。身近な草花百種の文化史を、独自の調査と古今東西の貴重な文献で探り、栽培のこつをも解説した必携の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
圓(まどか)🐦
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花の名前はすべてカタカナ表記。できれば漢字と英語名とそのスペル表記があった方が親切だった。印象としてはあくまでも「知識」で「履歴書」というタイトル通りに栽培と改良の歴史の紹介です。季節ごとに紹介されてはいるけれど、情緒性はあまりないです。全体的に自分にとっては「事典」としても欲しい情報がなく中途半端なので予備知識として暇つぶし用ならという感想です。2022/03/14
yuzi
1
1980年1月から2年間、朝日新聞で毎週連載されたコラム「花の履歴書」の文庫版。コラムなのでどの花についても見開き1頁でちょっとした隙間時間に読んで楽しむのにちょうどよいです。それにしても専門は細胞遺伝学と民族植物学とのことですが、古今東西の植物関連の書物をたくさん読んでてびっくり。フィールドワークとか実験室にいる研究者ではなく、書物に埋もれる学者な人だったのかしら。とにかく参考文献の数が膨大で感動を覚えるレベル。巻末にはどの書物にどの花がでてきたのかもまとめてあるので気になる書物にあたるもよし。面白い。2022/01/30
ノコギリマン
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身近にある花からあんまりよく知らない花の由来を懇切丁寧に解説してくれている本書。ボクはあんまり花のことを知らないのであれなんだけど、知ってる人が読んだら、なかなかに読み応えのある本だと思います。2012/12/18
成層圏カウベル
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読んで頭に入れるというより、本棚に入れて、時々そういえばと見返すに向く本。内容は史学や民俗学に触れていて興味深いが、入門編と言った感じ。2017/12/28
もとやあね
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思ってたのとちょと違った(笑)でも見開き2ページで草木の説明が読めるのでガイドラインとしては良いかも2012/09/27