講談社学術文庫<br> 現代日本の感覚と思想

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講談社学術文庫
現代日本の感覚と思想

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  • サイズ 文庫判/ページ数 232p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061591714
  • NDC分類 304
  • Cコード C0110

内容説明

人の精神感覚は、様々な社会構造とその変動による経験で形成される。現代日本社会の構造と経験と感覚と思想とが、互いに規定し合い変容してゆく仕方を描く好著。

目次

第1部 現代日本の感覚変容―夢の時代と虚構の時代
第2部 現代日本の思想の全景―夢よりも深い覚醒へ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

吉倉槇一

1
現代社会学に大きな影響を与えた学者による、1980年代半ばの論壇時評集。当時日本では、バブル経済が席巻しつつあり、それと表裏をなすポストモダニズム風に色づけされた無数の思潮が台頭してきていた。著者はそれらが提示する宣言の可能性を見極め、そこになお見過ごされている課題を見事に拾いあげてゆく。今日振り返ると、80年代に初めて姿を現したかに見えた思考態度はその背景にあるグローバリズムとの関係なしに考えられない事がわかるが、著者がリアルタイムでその「関係の構造」を楽々と見抜いているのには驚かされる。1995年刊。2013/02/08

Koki Kobayashi

0
戦後の日本社会に生じた感覚・思想を「理想」の時代(プレ高度経済成長期)、「夢」の時代(高度経済成長期)、「虚構」の時代(ポスト高度経済成長期)の3つに分けて論じた第一部が秀逸。第二部は85年〜86年に筆者が担当した「論壇時評」(朝日新聞)をまとめたもの。フェミニズム、都市、環境、教育、生命倫理、歴史観、日本人、消費社会等々、当時の言論の様子がうかがえる。吉本隆明や上野千鶴子が活躍していた頃。筆者の論評は、やや文学的ではあるけれど、問題の既定にある本質を的確にすくいあげている。深い内容ながらもサラッと読める2013/01/28

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