内容説明
ロゼッタ・ストーンに記されたエジプト象形文字を解読したシャンポリオン、ペルシア楔形文字を解読したローリンソン、エーゲ海の線文字Bを解読したヴェントリス…。過去2世紀にわたる古代文字解読の輝かしい業績は、古代史はじめ学問の諸分野に貴重な貢献を果した。暗号解読のようにスリリングな謎解きの過程を、豊富な図版を駆使して詳述。古代史の神密の扉を開いた“失われた文字”解読の歴史。
目次
第1部 エジプト象形文字
第2部 楔形文字
第3部 エーゲ海とアナトリアの文字
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
彬
10
扱われているのはエジプト象形文字、ペルシア楔形文字、ヒッタイト象形文字、エーゲ海文明文字など。ヨーロッパでの古代文字の解読を各文字に大きく寄与した人々の業績を描き出しながら解説している。解説だけでなく、その時代特有の偏見や悪行、あるいは解読者の人柄などにも触れているので機械的な読了にならなかったのはよかった。各文字解読がどのように進んでいったか、図版によってどんな文字だったかが分かるのはありがたかったが、生半可な知識だと展開においていかれてしまって理解するのに一苦労だった。けど解読は浪漫、わくわくする2012/07/26
ビタミン
0
★★☆☆☆2016/05/06
hal
0
馴染みの薄い分野なので読みにくかったが、ヒッタイトの文字が象形文字だったことは知らなかった。ただ、扱いが少なくったので残念。2020/03/10