内容説明
古代ギリシアに、九百年余にわたって存続し、西洋的学問の源泉となる学園があった。その名は「アカデメイア」。その精神像は周知の通りだが、はたして具体的身体像はいかなるものであったか?古典文献を渉猟しつつ、実像に迫る。
目次
1章 学園の自然環境
2章 研究と教育のための施設
3章 創設の時期
4章 法的地位―宗教結社か
5章 経済―学園の経済的基礎
6章 学園の日常
7章 予備学問―科目とその性格
8章 学園におけるプラトン―その役割と教育法
9章 学問の自由
10章 黄金の連鎖―学園の存続をめぐって
11章 学園の終焉