講談社学術文庫<br> 言論と日本人―歴史を創った話し手たち

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講談社学術文庫
言論と日本人―歴史を創った話し手たち

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  • サイズ 文庫判/ページ数 332p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061593992
  • NDC分類 809.4
  • Cコード C0181

内容説明

福沢諭吉が「演説」の重要性を説いて百有余年。日本人の話し言葉による言論活動の態様は、政治状況や社会心理の変化、電波メディアの発達に伴い変転を重ねてきた。歴史を創った有名・無名の話し手たちの肉声を追い、そのロジックやレトリックを味わいつつたどる日本人と言論の近現代史。

目次

1 弁論時代の夜明け(これが“演説”だ;「一雨ごとに演説屋がふえ」―政談演説とその反響 ほか)
2 大正激動期の雄弁(デモクラシーを導いた雄弁;「西にレーニン、東に原敬」 ほか)
3 よき時代から冬の時代へ(「JOAK、こちらは…」―ラジオ放送始まる;スタジオ話術の名手たち ほか)
4 “もの言う日本人”の時代(言論解放と大衆参加;茶の間にはいった政治 ほか)
5 言論拡散時代の諸相(“問答時代”の国会;ミニ言論分散の時代―ディスクジョッキー、ニュースショー花ざかり ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

谷越カニ

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明治時代の市井の人々による演説のあれこれや、戦後ラジオの街頭録音などのエピソードが面白い。日本語では不可能という意見もあったという演説を、提唱者の福沢諭吉自身が実践し、反論をねじ伏せたというのもまた良いんです。正直、政談演説についての文章は読むのが大変でした。2015/11/18

Michaele

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筆者は弁論黎明期の一握りの知識人らの文章の修辞や熱意を当時の現代人一般(黎明期にはおそらく無学な民衆)の文明の利器に甘えたぬかった言論を比べているが、質と量の関係もあってなかなか改善は難しいのでは。マスがマスを相手にする限り、低レベル化(身の程に合ったともいう)は避けられない。2015/09/15

朝霧 紅玉

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明治維新、文明開化によってSpeechの概念が日本にもたらされて以降、日本の言論界の変遷を読み進むことが出来る。特に昭和初期の軍部に抗しようとする言論人の姿には強く感銘を受ける。

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