講談社学術文庫<br> 帝都ウィーンと列国会議―会議は踊る、されど進まず

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講談社学術文庫
帝都ウィーンと列国会議―会議は踊る、されど進まず

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  • サイズ 文庫判/ページ数 422p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061594173
  • NDC分類 230.6
  • Cコード C0122

内容説明

1814年秋、オーストリアの帝都において世紀の談合、世にいう「ウィーン会議」が始まった。自国の存亡を賭した熾烈な駆け引きが展開される一方で王侯達の恋愛遊戯が横行し、特命諜報員が暗躍する。オーストリア内務省に残る秘密警察の文書を駆使し、「会議は踊る…」と評された饗宴外交の顛末とウィーンの狂騒ぶりを軽妙なタッチで活写した意欲作。

目次

第1章 ウィーン会議前奏曲
第2章 青竜の一門
第3章 ウィーン会議始まる
第4章 神聖ローマ帝国とドイツ再編問題
第5章 貴人たちの浮かれとパイアケスの島
第6章 ウィーン会議混迷の度を深める
第7章 ナポレオンの再挙
第8章 ウィーン会議の閉幕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

atlusbou

1
ナポレオンの戦争が終結した後の戦後処理のため、ヨーロッパ各国が集結したウィーン会議についての本です。各国の思惑が錯綜し難航する会議と、一方王族貴族が集まったために豪華絢爛な催しの様子が感じられます。良くも悪くも学術的な文体ではなく、本筋とは脱線する部分が多いため、もう少し簡潔に収まった様な気がします。2023/02/17

toriko

1
フランス革命の知識+この時代の地図を片手に置くの必須ですね…。読み通すの案外大変だった。当時の饗宴と会議の様子を知るのにはとてもよかったと思います。2016/11/19

児玉

0
ウィーン会議に参加したヨーロッパ諸侯や陳情団体、有力政治家の動向や目的を知ることが出来た ドイツ連邦問題には若干の予備知識が必要か この本を読む前に、教科書レベルで良いので会議の大まかな流れを把握することをお勧めします2013/12/25

やまべ

0
時代がかった雰囲気を出したいのだろうが、「取り潰し」「改易」「お国替え」など日本の時代物から流用したような言い回しが多く、ナポレオン=「エルバの流人」、ウィーン=「パイアケスの島」などと持って回った表現を多用するところも鼻につく。が、まぁそれは我慢できないでもないご愛敬。何より、これほど大きな意識の変化があったのが、今からたかだか200年ほど前でしかないというところに、分かっていたこととはいえ、改めて感銘を受ける。2013/03/03

May

0
ウィーン会議における主要なテーマ(ポーランド、ザクセン問題等)を中心に、各種エピソードを交えた非常に内容の濃い学術書。当時の貴族制度や地理的な知識がない(ミュンヘン政府がバイエルン王国を指すことすら、地図を見てやっと分かったのだ。)私にとっては、なかなか読み応えがあるものだった。ハプスブルク家や神聖ローマ帝国に関する基礎知識も必要だろう。とはいえ、ナポレオンの登場(と言うよりフランス革命か?)がヨーロッパ世界に与えた影響について知るためには、是非とも読んでおきたい内容であると考える。

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