内容説明
1609年、平戸に商館が開かれ、日蘭交渉は始まった。キリスト教布教を目的とせず商人に徹したオランダは対日貿易の覇者となるが、やがて出島に囲い込まれていく。将軍・閣老らの肉声を伝える貴重な史料であり、唯一自由を享受したオランダ人ならではの目で日本の動静を鋭く観察した記録でもある日記を中心に近世日本の外交政策確立過程を描く。
目次
第1章 日記以前の時代(商館日記の起源;海賊の時代 ほか)
第2章 日本貿易をめぐって(生糸のパンカドと糸割符商人の不満;大官の貿易の衰退 ほか)
第3章 鎖国への道(貿易地制限令と奉書船制度;鎖国令の伝達と適用)
第4章 平戸時代の終末(島原の乱;ポルトガル人の来航禁止 ほか)
感想・レビュー
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150betty
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(☆3)文中において叩かれまくってるがナイエンローデが言ってるのは割と正論じゃないか?と思う僕は自由主義者なのかね。確かに、自分らのホームでないところで安全に物資を補給できるってのがどれだけありがたいかってのはその通りなんだけれども。大工は怠けるし商人は木材をぼったくるしってのは気持ちは分からんでもない。大名に対する個人的な贈り物と金貸しという柔らかい税金もなかなかヘビーですね。あとポルトガルに対してヒドいことしすぎだろ。後に平戸商館は閉館て憂き目に自分らも遭うわけですが。2014/06/11