講談社学術文庫<br> 道元の考えたこと

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講談社学術文庫
道元の考えたこと

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  • サイズ 文庫判/ページ数 282p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061594876
  • NDC分類 188.82
  • Cコード C0115

内容説明

曹洞宗の祖道元。その代表的著作『正法眼蔵』とは「仏祖正伝の仏法の精髄」の意である。事実、道元は生涯をかけて正法を求め続けた。では彼にとって正法の「正」とは何であったか?旧来の道元観にとらわれず、坐禅、礼拝、滅罪、輪廻業報、供養、女身不成仏等々の問題をめぐり、多様な角度から「道元の考えたこと」を捉え直す。

目次

坐禅への信仰
礼拝への信仰
滅罪の信仰
本願の信仰
宿善の信仰
出家至上の信仰
輪廻業報の信仰
坐禅が供養の信仰
女身は不成仏の信仰
行儀作法の制定
恩愛を超えた信仰

著者等紹介

田上太秀[タガミタイシュウ]
1935年ペルー・リマ市生まれ。駒沢大学仏教学部卒業。東京大学大学院修士課程修了。同博士課程満期退学。駒沢大学仏教学部教授。駒沢大学禅研究所所長。文学博士
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マウンテンゴリラ

1
時代を越えて残るべき真摯な生き方を追求した一人の人間として捉えられる一方、現代人には受け入れられ難い、一歩間違えば差別思想に繋がりかねないような厳格さがあることも否めないという印象を持った。しかし、それを一面的にとらえて全体を拒絶する愚を犯すのはもったいない。道元その人、その思想は十分には理解できないまでも、易きにながれ、そのために反って根本的苦しみを克服できず、正面から見つめようともしない私のような現代人にとって、多くの示唆が含まれていることは間違いないだろう。→(2)

Bevel

1
道元は袈裟が好きだったり、鉢が好きだったりするところが印象に残っている。面白かった。2011/05/30

masanari

0
死後の世界について、葬式について、在家の修行についてなどのテーマを道元がどのように考えたのか短く論じた本。読みやすいし、道元の思想を絶対化せず著者にとって受け入れられない箇所をきちんとあげたりしている点は好感がもてた。 しかしこの本を読んでも肝心な道元の思想が面白そうと思えなかった。 道元は、出家して座禅修行することを至上とし、その根拠を経典越しにみる釈迦への信仰に置いたというだけでは非仏教徒が読んでも興味がわかない。2020/05/03

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