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講談社学術文庫
西洋近世哲学史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 316p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061597372
  • NDC分類 133
  • Cコード C0110

内容説明

ルネサンス以降、ダイナミックに展開した西洋の哲学。現代哲学の肥沃な地盤となった近世哲学は、哲学の主題、主観に新たな理解を加え、自己意識を大きく深化させた。新しい人間、新しい神、新しい世界の発見。エラスムスからデカルト、カント、ヘーゲルに至る流れをキリスト教との関わりにおいて巨視的に見据え、現代思想へと熟成してゆく近世哲学を明解に概説する。

目次

近世哲学の概観
揺籃期の哲学1―ルネサンスの哲学
揺籃期の哲学2―宗教改革
揺籃期の哲学3―科学革命
合理論の哲学1―デカルト
合理論の哲学2―スピノザ
合理論の哲学3―ライプニッツ
経験論の哲学1―ベーコンとホッブズ
経験論の哲学2―ロック
経験論の哲学3―バークリとヒューム
批判哲学1―形而上学
批判哲学2―道徳と宗教
ドイツ観念論の哲学1―フィヒテ
ドイツ観念論の哲学2―シェリング
ドイツ観念論の哲学3―ヘーゲル

著者等紹介

量義治[ハカリヨシハル]
1931年、神奈川県に生まれる。東京大学文学部哲学科卒。東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。現在、日本カント協会会長。埼玉大学名誉教授。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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マウリツィウス

15
【西洋史における哲学論考趣旨把握機能意味性】『《新約》聖書』=キリスト教化された哲学否定主義論を交える。歴史書としての『聖書』は古典主義打開論に発展するもジョイス起源英文学を欽定訳・僧侶訳から確認する。古代ユダヤ教における経典を律法預言諸書と鮮明提示するのならば古典主義を崩壊させた史論意味をボルヘス=ライプニッツ記号論理学に求められる。学習機能から語られた聖書意味は英国主権としての「シェイクスピア劇場」に継承、アレクサンドリア図書館は史実起源でありエーコの掲げた機能空間論集にも合致を含める仮定仮想を意味。2014/06/03

無人島

3
参考文献はきっと他の人が作成したか、著者はそれらに目を通していないに違いない。2012/03/24

うえ

2
どちらかというと西洋宗教哲学史。多くの思想家は宗教を如何に考えていたのか?を知るには便利。ただ科学史に関する部分は問題も多い。かなり独特な哲学史と言えるかと。ただ宗教思想史なり宗教哲学史に需要はあるんだろうか2015/02/17

tieckP(ティークP)

2
大陸合理論とイギリス経験論のところは、教科書の復習以上のものにはなっていない。他の部分、とりわけカント以降のドイツ観念論のところは簡潔な説明のわりになかなか読まされた。おそらく、著者がキリスト教に強いこだわりを持っていることがこの本の独自性で、宗教改革に章を割りふるだけでなく、観念論のそれぞれの哲学者についても結論は宗教哲学だとしている。それがこの本の面白さであり、特にカントなどはその読みが正しいとも感じる。ただし、題名と元教科書という触れ込みを考えると偏り過ぎなのは否めないので割り切った上で読まれたい。2012/09/10

しょ~や

0
一度、流れを押さえておきたかった。誰が誰の影響にあるのか、その用語の使い方の由来はといったことを。今のところ一番ピンと来るのはイギリスの経験主義だろうか。このあたり詳しく読んでみよう。2016/02/08

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