講談社学術文庫<br> 聖書の読み方

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講談社学術文庫
聖書の読み方

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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061597563
  • NDC分類 193
  • Cコード C0116

出版社内容情報

聖書に基づくケイス・スタディにより、その読み方を具体的かつ根元的なかたちで提示。聖書の魅力を浮き彫りにする。世界でもっとも多く読まれている書物であるにもかかわらず、ともすれば日本人には敬遠されがちな聖書。しかし、そこには意味深いメッセージが随所に秘められている。律法と福音、処女降誕、キリストの復活……。これらの真の意味は何か。「北森神学」で知られる著者が、聖書そのものに即して伝授する読み解くためのコツの数々。聖書初学者必読の書。(講談社学術文庫)

1.聖書をどう読むか
 1.新幹線から各駅停車へ
 2.すかし模様としてのメッセージ
 3.奇跡と異象
2.聖書そのものへ
 ケイス・スタディ
 1.詩篇第105篇――破壊を通しての守護
 2.詩篇第107篇――深い所で
 3.詩篇第78篇――「狂った弓」としての原罪
 4.詩篇第106篇――破れ口に立つ
 5.創世記第17章――アブラハムの笑い
 6.士師記第16章――サムソンとデリラ
 7.イザヤ書第46章――神に負われて
 8.ヨハネによる福音書第8章――罪なき者、石をなげうて
 9.マタイによる福音書第26章――イエスとユダ
 10.コリント人への第一の手紙第9章――伝道の姿勢
 11.ガラテヤ人への手紙第2章――キリスト神秘主義
 12.ヘブル人への手紙第2章――不信仰者の問題
 13.ヨハネの第一の手紙第3章――友への愛と敵への愛


北森 嘉蔵[キタモリ カゾウ]
著・文・その他

内容説明

世界でもっとも多く読まれている書物であるにもかかわらず、ともすれば日本人には敬遠されがちな聖書。しかし、そこには意味深いメッセージが随所に秘められている。律法と福音、処女降誕、キリストの復活…。これらの真の意味は何か。「北森神学」で知られる著者が、聖書そのものに即して伝授する読み解くためのコツの数々。聖書初学者必読の書。

目次

1 聖書をどう読むか(新幹線から各駅停車へ;すかし模様としてのメッセージ;奇跡と異象)
2 聖書そのものへ(詩篇第一〇五篇―破壊を通しての守護;詩篇第一〇七篇―深い所で;詩篇第七八篇―「狂った弓」としての原罪;詩篇第一〇六篇―破れ口に立つ;創世記第一七章―アブラハムの笑い ほか)

著者等紹介

北森嘉蔵[キタモリカゾウ]
1916年、熊本市生まれ。1941年京都帝国大学文学部哲学科を卒業。1949年より東京神学大学教授。文学博士。1998年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

81
聖書を読む前に読んでいるといい本ですね。初めて聖書を読むという人にとっては読むポイントがわからないものです。そして結局難解だと投げ出してしまう。聖書をどう読むかという視点が豊富にあり、その解釈も面白いので聖書に興味がある人は読んでみるといいかもしれません。日本では嫌厭されがちなイメージのある聖書ですが、その福音のメッセージを知ることで聖書は身近になるものです。世界のベストセラーですからね、何せ。2017/07/10

紫砂茶壺

5
旧約聖書のエピソードの中に新約的な福音が紙幣の透かし彫りのように浮き出てくる。単独の読み物としてもそれはそれで完結しているのだけれども、旧約と新約とでお互いを参照しつつ読んでいくと今まで見えてこなかった新しいメッセージが見えてくる。このことを著者は聖書を読む「コツ」という。各章句のメッセージ性についてこういう読み方できるよねと教えてもらうと「ほぉー」と思うのだが、教えてもらってはじめて気づくことが多い。マタイによる福音書の初っ端の無味乾燥した名前の羅列にもちゃんと意味があって驚いた。2018/03/06

Viola

3
読み応えのある指南書だった。聖書を読む人がつまづくマタイ冒頭の系図の名前の羅列。これにも意味があり、しかし結局処女降臨とされるマリアとは、血縁がないという不思議。しかしここに、聖書を貫く大きな主題が隠されていたとは。奇跡物語や復活における本質と現象、ミラクルとワンダーの違い、なるほどと思わされたが、この問題は現役キリスト教徒においても、字面通り受け入れる人たちもいて、決して北森論をみんなが受け入れるわけではないんだろうと思う。イエスに愛されたヨハネとキリスト者を迫害していたパウロでは表現も違う。興味深い。2021/03/06

駒場

3
聖書を読む前に読む本、といったところ。中高時代に聖書をざっと読んで、非科学的なところや神の理不尽さについては「まぁ宗教の教典だし……」とスルーしていた自分に、新鮮な視点を提供してくれた。ケーススタディも豊富で面白い。キリスト神秘主義や罪人との一体化、破壊を通じた神の救い、神無くして死んだキリスト、など興味深い話が多かった。私は信者ではないし、寧ろ神道が好きなのだけれども、聖書をどう解釈するかというのがこんなに面白いとは知らなかった2011/10/16

ペンギン伊予守

2
p.169「外を内に包み入れる愛は、「苦もなく」できるものではなく、苦を通してのみ現実化するのである」 前々から薄々感じてはいたが、哲学者よりキリスト教の神学者の方が人間的に深いのではないか。2020/01/24

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