出版社内容情報
安野 光雅[アンノ ミツマサ]
著・文・その他
松岡 和子[マツオカ カズコ]
著・文・その他
内容説明
笑って、悩んで、恋をして、シェイクスピア名作劇のすべて!安野光雅のシェイクスピア全戯曲名場面。名セリフ、解説つき。
目次
史劇(ジョン王;リチャード2世;ヘンリー4世 ほか)
悲劇(タイタス・アンドロニカス;ロミオとジュリエット;ジュリアス・シーザー ほか)
喜劇(間違いの喜劇;じゃじゃ馬ならし;ヴェローナの二紳士 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
406
夢のようなシェイクスピアの世界を堪能。オープニングはグローブ座の舞台。歌舞伎の定式幕を施した『ハムレット』の劇中劇の場面から。次のページは沙翁の肖像画。そして道化によるリュートの弾き語りでいよいよシェイクスピアの世界へ。絵は舞台ではなく、作中の一場面をリアルに描いたもの。時代考証も丁寧で中世のヨーロッパと古代ローマなどは描き分けられ、それぞれに迫真の絵。いずれの1枚も捨てがたい。安野は群衆を描かせればピカイチの画家。それは、これまでも『平家物語』や『忠臣蔵』で証明済み。シェイクスピアと西欧史を満喫できる。2020/06/12
旅するランナー
231
シェイクスピア全戯曲37作品のあらすじ・解説・名セリフにハイライト場面を添えた画文集。シェイクスピア作品にどっぷり漬かって思いを馳せる、こんな日があっても良いですね。とっても素敵な絵本を残してくれた、安野光雅先生に感謝です。ありがとうございました。2021/03/22
帽子を編みます
70
別な本を探していたのですが、どうしても借りたくなりました。左ページが戯曲のダイジェスト、右ページが安野光雅の絵。いつもなら絵をじっくり見るのですが一ページに詰まった物語が気になってじっくり読んでしまいます。史劇の分野は飛ばして来たのです。ヘンリー8世は大好きな時代なのに、どうして読んでなかったのか。シェイクスピアを読まずして~、ごめんなさい、すぐ読みます。と、こうして読むべき本が積み重なったのでありました。私のベストワンのセリフは「お気にめすまま」の「この世は全て舞台」です。英文を書き留めました。2021/04/20
tulip
60
安野光雅さんの絵が好きで、更にシェイクスピア34作品のガイドとしても読めるので持っておきたい一冊となりました。左ページにあらすじ、右ページに絵、の構成。王位を巡る歴史ドラマあり、血みどろの愛憎劇あり、知らなかった物語も沢山知ることができました。グローブ座で演じられた当時はさぞ刺激的だったことでしょう。優しいお人柄だったという安野さんを偲んで。2021/02/02
けんとまん1007
49
繪本という表現がいいなあ~。シェイクスピアは、実際はあまり読んではいないが、多少は知っている。それでも、こんなに作品があるんだなあ~と。あらすじと、安野光雅さんの絵で雰囲気が伝わってくる。それにしても、安野光雅さんの絵は、それ単体でも面白い。2020/08/22