祖国とは国語

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  • サイズ B6判/ページ数 210p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062117128
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

国語こそすべての知的活動の基礎だと説く「国語教育絶対論」のほか、母・藤原ていの名著『流れる星は生きている』の原点を親子三代でたずねる「満州再訪記」、ユーモアあふれるほのぼの家族エッセイなど、話題満載。

目次

いじわるにも程がある(お茶の謎;ギーギー音;ダイハッケン;科学は無情;ネギよ来い ほか)
国語教育絶対論(国語教育絶対論;英語第二公用語論に;犯罪的な教科書;まずは我慢力を;産学協同の果ては ほか)
満州再訪記

著者等紹介

藤原正彦[フジワラマサヒコ]
1943年生まれ。作家・新田次郎と藤原ていの次男。現在お茶の水女子大学理学部教授。専門は数論。しかし、早くから国語教育の重要性を唱え、文化審議会の委員もつとめている。処女エッセイ『若き数学者のアメリカ』にて1978年、日本エッセイスト・クラブ賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ちょん

15
大好きな藤原さん。教育とは国語である。という言葉に成程と感心した。確かに日本特有の美しい情緒などを表すには独自の日本語を駆使して表現したい。大事な日本語を大切にしていきたいと心から思った。軽めのエッセイも面白かった。素晴らしい家族。2014/01/24

nekonekoaki

4
『ルポ誰が国語力を殺すのか』からの一冊。日常を綴った[いじわるにも程がある]では、威厳ある父たらんとする筆者への家族の愛あるあしらいがユーモラスだ。「父親とは死んでから尊敬されるべきもの」(p42)の持論は心に残る。国語教育への思いを述べている[国語教育絶対論]では、愛国心と祖国愛の違いについて納得。[満州再訪記]は、母である藤原ていさんを伴って、かつて住んでいた地を巡る旅が綴られている。タイトルの出典はフランス人シオランの言葉とのこと。2003年8月26日第四刷発行(2003年4月25日第一刷発行)。2023/01/12

Hiroki Nishizumi

1
事前に思っていたものとは少し違った感じのエッセイだったが、それでも表題についての著者の思いは理解出来た。2023/07/09

いつき

1
現代の愛国心に対する国内の風潮に、説明のできない違和感を感じていたが、答えに近づいたかなと。数学者であるからこその説得力。2016/04/13

藤本明子

1
日本の政治家も教育者も皆一度この本を読んでみたらいいのに 自分だって教養も情緒もあったもんじゃないと思うけど、そんな自分でもほんと皆本読めばいいのに、と思うくらいなんだから そして図らずも日本近代戦史を学ぶことにもなり、また新たな角度から戦争の有り様を知ることになった 学校で勉強した事象の羅列ではない、様々な人にとっての様々な事実 まだまだ勉強が要るなー2015/11/22

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