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内容説明
数千年も前から使われてきた「長さ」や「時間」に対して「温度」はつい300年ほど前にようやく測定できるようになった。膨張宇宙論が証明されたのも、量子力学が確立したのも、温度の測定によるところが大きい。この現代科学に欠かすことができない尺度である「温度」を道案内役にして、物理学のみならず、気象学、生物学にいたるまで様々なふしぎな現象に迫る。
目次
第1章 三七・〇度C
第2章 尺には尺を
第3章 地球を読み解く
第4章 極限状況下の生命
第5章 太陽からのメッセージ
第6章 量子飛躍
著者等紹介
セグレ,ジノ[セグレ,ジノ][Segr`e,Gino]
ペンシルベニア大学天体物理学教授。高エネルギー素粒子の理論物理学の専門家として世界的に知られている。米国立科学財団(NSF)、スローン財団、グッゲンハイム財団、エネルギー省からの受章歴がある。フィラデルフィア在住。『温度から見た宇宙・物質・生命―ビッグバンから絶対零度の世界まで』が処女作
桜井邦朋[サクライクニトモ]
1933年生まれ。京都大学理学部卒業、理学博士。京都大学工学部助教授、NASA主任研究員、メリーランド大学、神奈川大学教授、神奈川大学工学部長、学長を歴任。現在、神奈川大学名誉教授、早稲田大学理工学総合研究センター顧問研究員。専門は高エネルギー宇宙物理学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
15
#感想歌 熱話題豊富地球太陽と極限状況量子飛躍も 2017/12/17
Satoshi
5
「温度」というテーマをもとに、地球温暖化から宇宙論まで語りつくす科学史本。あまりなじみのない宇宙論や量子力学論はあまり面白味を感じられなかったが、生命と地球科学に関しては新たな発見もあった。深海部の熱水噴出口で生存する生命に寄与する好熱菌という存在は何故か感心させられた。生命誕生より、過酷な環境でも生命が維持されていくことのヒントが深海にあるというのはロマンを感じさせられる。2017/12/07
ソフトバンク
1
知ってる内容ばかりでつまんねーと思ったら再読でした(^^;2019/03/27
ソフトバンク
1
アメブロに書きました http://ameblo.jp/softank/entry-11463950556.html2013/02/02
ダージリン
1
温度をキーワードとし、幅広く科学を語っていくところが素晴らしい。極低温の液体ヘリウムから超新星の超高温まで様々なトピックを楽しめる。個人的には生命に絡むトピックにロマンを搔き立てられた。極めてシビアな深海などの環境にも生命は存在し、宇宙にも生命が存在する可能性がある。生命の神秘に思いを馳せるのは何とも楽しい。2014/12/29