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ブルーバックス
遺伝子で探る人類史―DNAが語る私たちの祖先

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  • サイズ 新書判/ページ数 294p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062574914
  • NDC分類 467
  • Cコード C0245

内容説明

ヒトにもっとも近い動物は何で、いつ彼らと分かれたのか?私たち現生人類はいつ、どこで生まれたのか?ネアンデルタール人に何が起きたのか?最初のアメリカ人は、いつ、どこから渡ってきたのか?人類はいつ、どこから太平洋へと船出したのか?…など、人類史の謎に最新の人類遺伝学はどう答えるか。

目次

第1章 人間の遺伝子の歴史
第2章 裸のサル
第3章 あなたの祖先はどこにいるのか
第4章 ネアンデルタール人の運命
第5章 過去を語る羊皮紙
第6章 最初のアメリカ人
第7章 ヨーロッパ農耕の起源と普及
第8章 太平洋の航海者
第9章 アイルランドにまつわる三つの物語
第10章 遺伝的混合と文化的同一性

著者等紹介

リレスフォード,ジョン[リレスフォード,ジョン][Relethford,John H.]
ニューヨーク州立大学オニオンタ校人類学部教授。その卓越した教育実績により、同大学の総長賞を受賞している。研究対象は人類の集団遺伝学とホモ・サピエンスの起源など。現在、アメリカ自然人類学者協会会長を務めている

沼尻由起子[ヌマジリユキコ]
東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科卒業後、渡米して読売新聞ニューヨーク市局勤務のかたわらアメリカン・イングリッシュ・インスティテュートで修業。帰国後、大手出版社の編集者を経てフリーランスライターとして独立
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

28
#説明歌 ヨーロッパ遺伝子分布イベリアとバスク・クルガン、アジアとローマ2017/07/23

那由田 忠

11
DNAのハプロタイプやミトコンドリアDNA配列で、遺伝子から系統を探る話はかなり有名で、その関連本を何冊も読んだけれど、この本は最も研究書的だった。非常に正確な言い方をして、様々な解釈の可能性があって、科学的に決着のついていないことをきちんと述べてあった。人類の起源も、多地域進化説とアフリカ単一起源説も、ネアンデルタール人の全滅も完全に決着がついていないそうだ。秀逸がポリネシア人やアイルランド人の起源分析。様々な解釈がまだ可能な段階だ。遺伝的系統と文化的(言語)系統が全く異なることが改めてわかった。2016/01/10

結城あすか

3
人類がどのように類人猿との共通の先祖から進化して来たのかということを化石人骨の身体的特徴からではなく遺伝子から探ってみたという、いまどきの自然人類学の本だにょ。人類とゴリラやチンパンジーとの遺伝子的な近縁性から従来のヒト上科の分類に異説が出てるとか、遺伝子的に現生人類の起源は必ずしもアフリカ単一起源説だけを示してるわけではないとか、人類学的にいろいろと興味深い内容が語られているにょ。さらには現代人の直近のルーツ探しへの応用まで触れられてるのは面白いにょ。2011/01/27

儚俣

1
遺伝子研究が人類史に与えた影響を原始人からポリネシア人、アイルランド人、ユダヤ人と過去から現代へ紐解いていく。遺伝子研究が発展途上であるように、人類史に対しても結論は何ら出てはいない。しかしながら、その複雑性だけは露になったようだ。遺伝的同一性と文化的同一性は一致するとは限らない事がはっきりした。2014/06/08

bibliomania

1
人は何処から来たのか?遺伝子学がメスを入れる!タイムマシンに乗った様な浪漫を提供してくれる。サルといつ分かれたのか?人類の移動、遺伝子と文化等々。裏付けは勿論、弱点や考古学等の他分野との連合・解釈の違いも話してくれる。旧約聖書とユダヤ人の関連は刺激的であった。最後に遺伝子学から見た人類に対する考え方が記されている。彼の言葉ではある、“現在という時は、複雑な過去の積み重ねである”そして、ヒトは様々な遺伝的バックグラウンドがあっても、共通するものが何かを示してくれる。人類の過去は私たち全員のものなのである”2012/01/21

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