- ホーム
- > 和書
- > 人文
- > 哲学・思想
- > 構造主義・ポスト構造主義
内容説明
フーコーの生涯、それと相関する現代の状況を活写するこの伝記は、巷に流布する、間違いで塗りかためられたフーコー伝説を解体している。断片的にしか知りえなかった、フーコーにかんする不完全な情報を補正し多くの新資料を加えて、新しい人物像を提示している。
目次
第1部 冥府での心の状態
第2部 物の秩序
第3部 「闘士にしてコレージュ・ド・フランス教授…」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
misui
4
フーコーの思想はフーコーの個人史と密接な関わりがあるとのことで読んだ。エキセントリックな前半生、「闘士にしてコレージュ・ド・フランス教授」と呼ばれた激烈な後半生と、一歩引いたジャーナリスティックな筆致で全生涯をカバーしている。『監獄の誕生』などはフーコーの政治活動が背景にあると知っているとより鮮明に受け取れそうである。それにしても出てくる名前の多いこと、フランスの大学機構の奇々怪々なこと。フーコーのように個性の強い人間にはさぞ息苦しい環境だっただろう。2011/10/04
iwasabi47
2
来るべき『肉体の告白』邦訳の為に。なかなかの能吏。運動(フィールドワーク)と著作。未完のアイデア。この本は長いがいい入門書だなと。2019/07/18
みっちー・ざ・せかんど
0
とにかく分厚い評伝。伝記にほぼ徹しているので、とかく神秘のベールに包まれがちなフーコーのバックボーンがわかって面白い。あとなんか彼ってアップルのジョブズに似てるような気がする。
transzendental
0
良書。入門にも適している。ただ大著なので読むのに骨が折れる。