中公新書<br> 細菌の逆襲―ヒトと細菌の生存競争

中公新書
細菌の逆襲―ヒトと細菌の生存競争

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  • サイズ 新書判/ページ数 265p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121012340
  • NDC分類 491.7
  • Cコード C1247

内容説明

細菌が原因の疫病は、抗生物質などの抗菌剤の使用によって消滅の道をたどっていると思われてきたが、現実にはペストの突然の大発生が起きたり、免疫系を攪乱する病原菌やハイテク武装した新顔が出現している。本書は、ヒトと細菌の長い生存競争のなかで編み出された相互の巧妙な攻防の体制を紹介しながら、多くの疫病の発生を考察し、さらに抗菌剤への過信と濫用の結果生じたMRSAなどの耐性菌の驚くべき実情と対策に言及する。

目次

第1章 細菌学の予備知識(近代医学の建設者;まず細菌を識る;タマネギとカイコ)
第2章 病原菌は今(帰ってきた古い敵;古米のお馴染みたち;ハイテク競争 ほか)
第3章 魔法の弾丸は今(魔弾の射手;謎の赤痢菌;憎まれっ子、世にはばかる ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

15
近年になってもまだ流行が見られる細菌性の感染症、そのメカニズムなどについて書かれた本。かなり専門的な説明も多く、一読しただけでは素人には難しかった。こういう本を読んで過剰に病的になる必要はないとは思うが、さまざまな可能性を知っておくのは悪いことではない。変異型の伝染病はこれからも増えていくのだろうし、自分の身を守れるのは自分である。2013/08/25

橘未定

2
薬学などの知識がないと、所々難しく感じる。しかし、細菌と人類との闘いをわかりやすく書かれてある。基礎知識があれば、得るものが多い本だと思う。2011/03/31

びーちゃん

2
専門用語が多く初心者である私には理解困難。しかし,わかりやすければ良いとも言えない。著者は誠実な人だと思う。評価32011/02/25

惰性人

2
ちょっと古い本ですが、病原細菌学の基礎が学べます2008/06/15

荒野の狼

1
私は大学医学部で微生物学の講義を担当している教員です。本書は東京大学教授を定年退職し日本歯科大学教授となった著者が1995年に執筆した本。20年以上前に書かれた本ではあるが、抗生剤と耐性菌の関係の原則は変わっておらず、何故、抗生物質の多用が悪いのかが明快に書かれている名著。対象は細菌学・免疫学の基礎知識がある医学生・大学院生・医師・研究者。本書の魅力のひとつは英文専門誌に掲載された細菌感染症の論文の簡潔なまとめが章のはじめなどにコラム形式でかかれていること。2019/11/12

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