中公新書<br> 岩崎小彌太―三菱を育てた経営理念

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岩崎小彌太―三菱を育てた経営理念

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  • サイズ 新書判/ページ数 292p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121013170
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C1223

内容説明

三菱コンツェルンのオーナー経営者として、二十世紀前半の激動期を乗り切ったのは、三菱の始祖岩崎禰太郎の甥、岩崎小彌太である。西欧的自由主義と明治の国家意識を身につけ、国家社会への奉仕とフェアな経営を理念に掲げ、投機を排し、大局観と現実感覚をもって日本産業の骨格をつくりあげた。豊かな識見と広い包容力で部下にしたわれた大経営者の実像を、三菱本社の公式記録と、ケンブリッジはじめ内外の資料を駆使して描く。

目次

第1章 ケンブリッジ時代
第2章 副社長時代
第3章 三菱企業組織の確立と社長小彌太の経営理念
第4章 新規事業分野への進出と世界大恐慌
第5章 第二次世界大戦と三菱
第6章 財閥解体と小禰太の死

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

125
三菱財閥の創始者岩崎彌太郎の甥で、第一次世界大戦後から第二次世界大戦後までの三菱財閥を率い更に経営基盤を盤石にした小彌太の生涯が描かれています。大学時代に英国のケンブリッジにやらされて海外の空気を浴びたことがよかったのでしょう。それが目先の利益のこだわらず大局観をもって経営を行った、ということで日本最大のグループを確固たるものとしました。あまりに立派すぎて、という感はありますが、このような人物がいないと日本の今もなかった、ということなのかもしれません。2016/02/23

ジュンジュン

8
GHQの財閥解体と共に亡くなるので、三菱財閥最後の総帥。生まれながらの王者の風格と、強い使命感(国家社会への奉仕)を併せ持つ。如何に魅力的な人物でも、組織が巨大すぎては方向性を決めるのが精一杯。伝記というより社史を読んでいる感じ。2022/02/15

rbyawa

2
e095、えーと、三菱財閥(本当はこの言葉は漠然とした概念なんですが)の4代目、初代岩崎彌太郎の孫、という認識でいいのかな。叔父の久彌がわりと物静かな性質だということを聞いていたので、多分我々の持つ三菱のイメージの半分は彌太郎で半分は小彌太なのではないのかな、と思われるのですが、日本では案外財界人って通して知られてるわけでもないんだね。そんなに詳しい本ではないんですが、時代を見通せる過不足のない内容だと思います、明治の後期以降から終戦直後に亡くなるまでの時代、戦争が絡むとどうしても歯切れは悪くなるよな…。2014/04/06

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