内容説明
ニクソン・ショック、ブラック・マンデー、バブルから超円高と激変する経済環境のなか、金融技術の分野で日本の国際競争力は大幅に後退した。その原因は金融行政が銀行・証券の分離を長期化し、金融機関も内外で量的拡大を指向して過当競争に走ったことにある。公的金融の民営化と円の国際化を同時に推進し、ビッグバンを成功に導くことができるか。本書は著者の30年にわたる現場体験から、成功の鍵は官民双方の意識改革にあることを説く。
目次
第1章 ニクソン・ショックから石油ショックへ
第2章 メキシコのモラトリアム宣言からブラック・マンデーへ
第3章 バブルから超円高へ
第4章 日本の金融の国際化への歩み
第5章 金融の国際化への展望