中公新書<br> 現代絵画入門―二十世紀美術をどう読み解くか

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中公新書
現代絵画入門―二十世紀美術をどう読み解くか

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  • サイズ 新書判/ページ数 227p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121014580
  • NDC分類 723.06
  • Cコード C1271

内容説明

現代絵画はむずかしいと言われる。なぜか。ひとえに、絵が外界を忠実に写すことをやめ、画家の欲望に従って絵画自体の要求に応えていくようになったからである。変貌を続ける現代の絵画も、その仕組みを知れば豊かに語りかけてくる。画家の欲望とは、絵画の要求とは何か。本書は、マティス、カンディンスキーらを経て、ロスコ、キーファーに至る多彩な作品をたどりつつ、四つの視点から絵画の根幹を解き明かそうとする試みである。

目次

第1章 絵の変身―絵画の自立(ドラクロワとモンドリアンの落差;絵自身の登場 ほか)
第2章 場としての美術―絵画の向こう(「地」から「場」へ;絵画の向こう ほか)
第3章 イメージの崩壊と再生―リアリズムの変容(歪められる人間像;都市の生理―キルヒナー ほか)
第4章 モダニズム絵画の論理(モダニズムの射程;絵画のモダニズム ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

王天上

2
イズムがつく芸術が終わった後のアートが語られた本を探しているのですが、なかなか無いですね。みんな好き勝手にやってるから語りづらいのかな。2014/03/19

nozzey

0
絵画自体がその構成要素や物質であることに自覚的になってきたこと、写実性とは異なる画家個人が持っている現実感覚(それは近代化の進行の影響が大きい)が描写に現れたことが20世紀絵画の特徴らしい。基本かもしれないが様々な画家について書いてくれるし、しっかり整理されているので読むのに苦労はしても迷わなかった。美術館にはちょくちょくでいいから行きたい。2016/10/27

Alicia

0
一応全部読んでみたが、非常にわかりづらかった。2015/10/02

ra0_0in

0
この手の本としては既に高階秀爾の『20世紀美術』という古典的名著があるので、いまさら新書でこの内容を出す必要が?著者は学芸員なのだが、美術批評系の人の常として、文章が下手。図版が多いのと、個別の作家の紹介が中心なので、好きな画家をさがすのには良いかも。現代美術は制度化された教養主義と敵対すべきものなのに、現代美術ほど資本主義化されている分野もない。この手の入門も「分からない」ことを逆手に、ひたすら素人の知的劣等感(文化資本というやつ)につけこんで適当に当たり障りの無いこと書いて金を儲けている点、罪は思い。2013/04/30

Kousuke Tanaka

0
アートが好きだ。しかし、それはゴッホやピカソではない。 いままで、自身が好む現代美術を何と呼ぶか、正直困っていた。 そのために「入門」することにした。 結論、おそらくはマーク・ロスコ、そしてオールオーバー。 しかし、ダラダラと語られる言葉、言葉、言葉。 要するに、なにをするか、だ。 2012/09/10

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