内容説明
高速大量の情報を筆記するための文字書き行動である速記は、録音技術の発達、ワープロやパソコンの普及した情報化時代においても知的な技術として見直され、変化しつつも、さらに新しい時代のOA機器にその技能や発想が活用されている。本書は古代ローマに起こり、日本では明治十五年の講習会以来、国会、地方議会、裁判所で活躍し、聴覚障害者のための筆記通訳ボランティアへの広がりもみせている速記の世界への具体的入門書。
目次
第1部 速記の文化(文字と文化と速記;速記の歴史)
第2部 速記の技能(速記と言語;速記反訳技術)
第3部 速記の学習と応用(速記のつくり方;速記の周辺;速記教育と技能評価;将来の速記)