内容説明
二十一世紀の最重要課題として地球環境問題がクローズアップされている。南極大陸は、地球温暖化による氷の減少、生態系の変化、オゾン層の破壊など、深刻な異変が他に先駆けて現われる場として、にわかに注目を集める存在となった。昭和基地開設から四十年を超えるわが国の南極観測によって、地球の未来像はどのように予測されるのか。科学記者として日本南極観測隊に同行した著者が、環境破壊の現状を報告し、地球の将来を展望する。
目次
第1章 南極へ
第2章 白夜の南極大陸を行く
第3章 「地球環境」時代の南極観測
第4章 氷床深層掘削計画とドームふじ
第5章 地球三十五万年の環境変化がわかる
第6章 大きくなるオゾンホール
第7章 ペンギンとゴミと地球環境問題
第8章 南極を後にして