中公新書<br> モンシロチョウ―キャベツ畑の動物行動学

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中公新書
モンシロチョウ―キャベツ畑の動物行動学

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  • サイズ 新書判/ページ数 239p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121016898
  • NDC分類 486.8
  • Cコード C1245

内容説明

モンシロチョウはどうやって結婚相手を見つけるのか?アオムシ嫌いの青年が、なぜか研究を始めることになった。乏しい予算で実験機器を自作し失敗をくり返すなかで、チョウが競争相手に競り勝ち、子孫を残すしくみを次々と解明してゆく…。動物行動学に画期的な影響をもたらした著者が、チョウの生態をやさしく解説する。また思い通りに行かない実験や国際学会でのハプニングなど、研究者の素顔をユーモラスに語る。

目次

1章 モンシロチョウの手旗信号
2章 まぼろし色の花嫁衣装
3章 まぼろし色の世界
4章 しのぎを削る雄
5章 雄の繁殖戦略
6章 雌の繁殖戦略
7章 娘から母への心変わり
8章 逆立ち行動のメカニズム
9章 雄の心を見抜く雌の眼力

著者等紹介

小原嘉明[オバラヨシアキ]
1964年、東京農工大学農学部卒業。東京農工大学助手、助教授を経て、86年より、同大学教授。この間、九州大学理学部生物学教室、ケンブリッジ大学動物学教室、ワイカト大学(ニュージーランド)生物学教室で研究。理学博士。専攻・行動生物学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

潮見

6
アカスジドクチョウの♂は、♀のナサギにしがみつき、羽化してきたところを狙って交尾するそうです。なかなかひどいなぁと思いました。しかも、交尾後に♀が他の♂と再交尾しないよう、くっさい匂いを♀に付けて飛び去るそうです。何ヵ月も匂うらしいです。ひどいなぁと思いました。2012/02/02

lakkasei

0
いまや多くの図鑑に当たり前のように書いてある「モンシロチョウは紫外線を利用して雌雄を見分けている」というのを研究した人の本です。専門的な用語も少なく、かなり噛み砕いて丁寧に書かれていて、とても読みやすかったです。ドイツの学会に行くつもりがイギリスに行ったとか、汗だくでキャベツ畑の草むしりしたとか、ちょっとしたエピソードが要所要所に出てきて面白いので飽きませんでした。ヨーロッパのモンシロチョウは雌雄の見分けに紫外線を利用していないという話が興味深くワクワクしました。2013/03/17

みい⇔みさまる@この世の悪であれ

0
☆×3.5…モンシロチョウ、それはキャベツ畑を舞う妖精であり、農家にとっては迷惑極まりない害虫。著者はそんなモンシロチョウをこれでもかって言うぐらいに研究し尽くしています。一部知っている事項もありますが様々な視点でモンシロチョウを知ることができてよかったなと思いました。2010/05/29

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