出版社内容情報
『史記』を著した司馬遷はその人生で7回以上中国大陸を旅行した。そのルートをすべて踏破し、史跡を訪ねる。
内容説明
司馬遷は、少なくとも七回にわたって中国大陸を広く旅行した。なかでも二十歳の第一回目の旅は、長江流域の史跡をたどり、曲阜で孔子の礼を学び、彼の人生に多大な影響を与えた。司馬遷はどこを訪れ、何を見聞したのか。そしてその経験は『史記』の叙述にどう活かされたのか。著者は、司馬遷の旅行ルートをみずから踏査し、その史跡を訪ねた。二千年の時をさかのぼり、私たちも司馬遷を追う旅に出よう。
目次
第1章 旅だちまで―陝西省
第2章 長江への旅―湖北、湖南省
第3章 江南と江淮の旅―江蘇、浙江省
第4章 山東の旅―山東、河南省
第5章 北辺の旅―河北、山西省、内蒙古
第6章 西南の旅―四川、雲南省
第7章 旅行と『史記』の叙述
余論 漢代の旅行事情
著者等紹介
藤田勝久[フジタカツヒサ]
1950年(昭和25年)、山口県に生まれる。大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得退学。現在、愛媛大学法文学部教授。博士(文学)。専攻、中国古代史
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