出版社内容情報
少子化対策の一つとしてだけではなく、企業にとってメリットのある制度として、男性の育児休業を考える。
内容説明
多くの企業では男性社員が子育てに携わることを想定してこなかった。しかし、結婚・出産後も仕事を継続する女性が増えた現在、男性も子育てに関わりたいと希望し、従来型の雇用や処遇の仕組みは新たなストレスを生む要因ともなっている。本書は、少子化対策としてのみ論じられがちな男性の育児休業を、社員が勤労意欲を高水準で維持し、能力を最大限に発揮するための選択肢の一つとして捉え、取得促進への具体案を提示する。
目次
第1章 なぜ男性は育児休業をとらないのか(取得者はきわめて少数;「育児休業法」の成立まで ほか)
第2章 企業にとって子育て支援はマイナスか(企業経営と人事管理;「仕事最優先」から「仕事と生活の両立」へ ほか)
第3章 男性の子育て参加モデル(求められる父親役割の変化;なぜ育児休業を取得したのか ほか)
第4章 海外にみる男性の子育て支援策(EUにおける取組み;イギリスの父親の休暇促進のための取組み ほか)
第5章 企業がとるべきアクションとは何か(人事管理の視点からみた子育て支援策;男性の育児休業をどうイメージするか ほか)
著者等紹介
佐藤博樹[サトウヒロキ]
1953年東京生まれ。一橋大学社会学部卒業、同大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。法政大学を経て、現在東京大学社会科学研究所教授。人的資源管理、産業社会学専攻
武石恵美子[タケイシエミコ]
1960年生まれ。筑波大学卒業、お茶の水女子大学大学院博士課程修了。博士(社会科学)。労働省、(株)ニッセイ基礎研究所を経て、現在東京大学社会科学研究所助教授。人的資源管理、女性労働論専攻
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