内容説明
著者は今や地球をおおう環境問題を独自の「過密社会」論のなかに位置づけるとともに、ジャーナリストとしての現実に立脚した視点から、変化する日本と世界の「いま」を描きだす。競争社会を支える資源や土地に恵まれない日本では、現実の環境問題にどう対処すべきか。エネルギーフォーラム賞特別賞を受賞した『原子力と報道』に続く、原子力問題の一級ジャーナリストの力作。
目次
第1章 ある環境活動家の変貌(グリーンピースの創始者が“転向”;米国の政策転換が波紋を呼ぶ;COPとはいったい何だったのか)
第2章 石油文明の終わりと地球温暖化(資源大国だったこれまでの日本;「ピーク・オイル論」を重要視する欧米 ほか)
第3章 資源小国・日本のおかれた立場(エネルギーの国際競争時代が加速;資源エネルギーか技術エネルギーか;原子力平和利用の五〇年に学ぶ;燃料サイクルを阻むものはだれか;日本でも燃料サイクルがついにスタート)
第4章 過密社会化する世界のゆくえ(日本の立場を理解してもらうのは難しい;新エネルギーは当てになるのか ほか)
著者等紹介
中村政雄[ナカムラマサオ]
1933年、山口県生まれ。九州工業大学工学部卒業。読売新聞社入社後、東京本社社会部、科学部記者、解説部次長、論説委員として原子力や環境、宇宙開発、科学技術全般を担当、中東の石油や欧米の気象、ゴミ、海洋開発、原子力事情など海外取材の経験も多い。現在、科学ジャーナリスト、電力中央研究所名誉研究顧問、東京工業大学大学院非常勤講師。『原子力と報道』(中公新書ラクレ、第25回エネルギーフォーラム賞特別賞受賞)ほか著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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