出版社内容情報
「公」が国家に収斂されるのは日本特有の現象であろうか.日本の文化は,国家を超える次元に開かれた「公」が成立不可能なのか.日本の公私観念について,その原型と展開を歴史的観点から問い直し,現代の公私問題をめぐって検討する.
内容説明
「公」が国家に収斂されるのは日本特有の現象であろうか。日本の文化は、国家を超える次元に開かれた「公」が成立不可能なのか。日本の公私観念について、その原型と展開を歴史的観点から問い直すと同時に、現代の「公」や「公共性」の言説をめぐって検討する。
目次
発題1 日本的「公私」観念の原型と展開
発題2 日本的公私観念と近代化
発題3 公はパブリックか?
発題4 現代日本における公共性の言説をめぐって
発展協議(歴史的「公」と現代;人間の欲求と公共性 ほか)
発題5 他者に開かれた公共性
発題6 高度情報化社会としての日本における公と私
特論1 日本における公私問題
特論2 横井小楠における「公共」の思想とその公共哲学への寄与
特論3 日本の宗教状況における公・私と公共性
著者等紹介
佐々木毅[ササキタケシ]
1942年生れ。東京大学総長。政治学・政治学史専攻
金泰昌[キムテエチャン]
1934年生れ。将来世代総合研究所長。政治哲学・比較社会思想専攻
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