出版社内容情報
本書は,「いったい成人になるとはどういうことなのか?」を,第二次心理的離乳,前成人期への移行,生活空間としての日本社会などといった視点から,具体的事例や伝記・小説などを豊富に使って,じっくりと考えようとするものである.
内容説明
いま日本社会で言われている、心の成熟、人間形成、モラトリアム、青少年の教育、ライフサイクルなど、すべて問題は、「いったい成人になるとはどういうことなのか?」という問いに煮つめられると言えそうである。本書は、このテーマを、第二次心理的離乳とか、前成人期への移行とか、生活空間としての日本社会といった視点から、青年自身、両親や先生方とともに、じっくり考えようとするものである。
目次
序章 「おとなになる」というコトバ
第1章 成人性の確立過程
第2章 成人性の基礎としての第二次心理的離乳
第3章 青年後期の自我とアイデンティティ
第4章 青年期における対人態度の成熟
第5章 「成人になること」の世代性的考察
第6章 パーソナリティ成熟の基礎理論
第7章 投企としての「成人になること」